ひさびさに、ビジネスブログ「関連の」ではなく、ビジネスブログの記事のご紹介。
企業Blog: 企業活性化の切り札か、時間の無駄か(ITmedia)
アメリカでの状況を扱った記事ですが、日本でも同じような状況ではないでしょうか。要は 「ブログって社内/社外向けのコミュニケーションツールとして使えそうだけど、どうすれば良いかよく分からない」といったところでしょう。
ビジネスブログにはTIIDAブログ、 社内ブログにはSun MicrosystemsやIBMといった「信頼の置ける」成功事例が出てきているものの、 まだ手法の確立というまでには至っていません。またRSSやPodcastingといった関連技術の理解や応用も必要なため、 全体像を描くのが難しいという点もあります。「上手くやればすごい効果が出そうだか、まだ投資に踏み切る段階ではない」 というのが多くの企業の態度ではないでしょうか。
その中でもアーリー・アダプターに近い企業から、 社内/社外ブログの導入に踏み切る企業が増えていくでしょう。それが先例を作り、経験を蓄積し、 さらに多くの企業が導入する先駆けとなるかもしれません。しかし先日のGartnerのレポートが指摘していたように、 新しい技術の伝播においては「失望期」もしくは「キャズム」というものが必ず存在します (この点についての詳しい記事はこちら)。ここでアーリー・ マジョリティーに属する企業から受け入れられなければ、ブログのビジネス活用が下火になる可能性もゼロではありません。
企業Blog市場に弾みがつきはじめている現在、ベンダにも、 電子メールサーバとBlogサーバの統合ソリューションを提供しようという動きがある。たとえばNetWin社は、最近、 SuregeMailBlogサーバを発表した。
このように、ブログのビジネス活用を補完する商品が発売されることで、ブログが「失望期」 から脱出する可能性は高くなるでしょう。しかしソフト/ハードといった技術面での補完だけではなく、「そもそもブログで何を伝えるのか?」 といった企業戦略面でのサポートが欠かせません。
アメリカではBlog Business Summitなどのようなカンファレンスも始まり、ブログのビジネス活用についての研究が盛んになっています。 日本でも日本独自の視点から、研究が進むことを期待します。
※追記1:Sun Microsystemsでの事例について、最新の記事がありました。ご参照下さい。
Sun seeks to increase and boost corporate blogging (Computerworld)
※追記2:今年の11月には、テキサス州オースティンでブログについてのカンファレンスがあるようです(リンクはこちら)。アメリカでは同様の研究会が数多く開かれているようで、うらやましい限り。
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