近所の電気店で、お掃除ロボ「ルンバ」を売っていました。実際に動いて掃除しているさまを見れるのですが、正直言って、掃除機としての性能は他の(当然人間が操作する)掃除機にはかないそうもありません。しかし注目すべきは、この売り文句。
(写真をクリックすると拡大します)
どうですか?意外なことに「あなたの代わりに掃除してくれます!」といった歌い文句ではありません。「お掃除してくれるロボット」でありながら、掃除の手間を省くという点が売り込まれていないのです。
その代わりにこのチラシでは、「丁寧に掃除する」という点がポイントになっています。実際、ルンバが掃除をしている姿は「いじらしい」という形容詞がふさわしいもの。既にルンバのオーナーとなった人の中には、ルンバをペットのように可愛がる人も少なくないそうです。面白いことに、ルンバは「働くロボット=愛らしい家族の一員」というイメージを打ち出しているのです。
ルンバを「掃除という作業を完全に代行してくれる機械」として捉えるなら、この性能では買う人は少ないでしょう。しかし「掃除『も』してくれる可愛いロボット」として捉えるなら、まだソニーのアイボ10万円以上することを考えれば、ルンバはお買い得と感じでもおかしくありません。
このポジショニング、狙ってのものかどうかは分かりませんが、なかなか面白いのではないでしょうか?
TBありがとうございました。
ようやく、この目で見ることができましたルンバ。
なんと、近所の家具屋(の生活用品売り場)にて目撃しました。
ご指摘のアイボのようなハデさはないものの、地道な努力により、ずいぶんと 一般的になった、ということなのでしょうか。
投稿情報: えいめ | 2006/05/14 21:28
えいめさん、コメント&TBありがとうございます。
なぜかルンバを目撃すると、嬉しくなってしまいますよね(笑)仰る通り、「地道な努力」でメジャーになってきたという印象があります。アイボなきいま、ある種の「癒し系ロボット」として頑張ってもらいたいと思います。
投稿情報: アキヒト | 2006/05/14 22:46