最近おなじみのTechCrunchですが、 またまた興味深い記事がアップされていましたのでご紹介させて下さい。
Feedburner Releases Important Stats (TechCrunch)
RSSフィードの加工サービスを提供しているFeedBurnerが、サービス利用者数に関するデータを公開したというニュースです。 元々のデータが掲載されている記事はこちら:
FeedBurner Aggregate Statistics (FeedBurner)
これによると、FeedBurnerによって加工されたフィードの数は、 2005年9月現在で100,000フィードを越えているとのこと。2004年9月には約12,000フィードですから、 たった1年で8倍に増えた計算になります。一方、FeedBurnerが加工したフィードの購読者数を見ると、 昨年9月には約4万人だったものが、現時点では410万人を越えているとのことです。こちらは1年で100倍以上の増加ですから、 RSSの普及以上に、RSS購読者の数が激増していると言って良いのでしょうか?
しかしこのデータだけでは、①RSS加工サービス市場において、FeedBurner社が占めるシェアが伸びていない、 もしくは②RSS加工サービス自体が伸びていない、というケースが考えられます (RSSフィードを配信するサイト全体の増加率はもっと大きいのでは?)。
そこで比較のために、Technoratiのデータを見てみましょう。Technoratiによれば、 2004年11月から2005年7月にかけて、ブログの数は約5ヶ月で倍増という動きをしています。 FeedBurnerの2004年2月から2005年8月にかけてのRSS購読者数の増加は、60日(約2ヶ月) で倍増という動きをしていますから、やはりRSSを利用する人の数の方が早く増えているようにも思えます。
しかし依然として、①1人のRSS購読者が登録しているRSSフィードの数が増加している②フィード加工サービスが、 RSSの普及以上の速さで普及している③FeedBurnerが加工したフィードはよく目立つため、購読されやすい、 などの理由が考えられます。特に①で言えば、僕自身、今年8月からRSSリーダーを使い始めたにも関わらず、 現在では50件以上のRSSフィードをチェックするようになっています。RSSの有益性を理解した人は、さらに深くRSSを使うようになる- というのは、もっともらしい仮説に聞こえます。
RSS利用者が順調に増加していることは、ほぼ間違いないでしょう。しかし正確にどのくらいの速さで市場が拡大しているのか、 平均的なユーザーはRSSフィードをどのくらい登録しているのか、どの程度の頻度でフィードをチェックしているのかなどといった、もっと 「知る価値のある」情報は明らかになっていません(自分が見つけていないだけという可能性も高いですが)。 FeedBurnerの市場シェアや、RSSの認知度などのデータを補足して、自分で推計するしかないようです。GartnerやForresterあたりが調査していないものでしょうか・・・?
コメント