トヨタもビジネスブログをスタートさせた、というニュース。
投稿は10月3日からスタートしています。
「企業ホームページ運用術」さんの記事によれば、トヨタの公式ブログ第1号は「TOYOPET SQUARE」(トヨペットの公式ブログ)だそうです(ちなみにこちらは今年9月1日スタート)。ただラクティスという製品に限定したブログであるという点、トヨペットという販社ではなくトヨタという自動車メーカーとして初のブログであるという点から、トヨタとして初の試みと位置付けてもよいでしょう。
1車種に限定したビジネスブログというと、日産のTIIDAブログがあまりにも有名です。こちらはビジネスブログの代名詞として語られるほど有名になっていますが、果たしてRactis Blogも成功しますかどうか。
いくつか感じた点を。
- TIIDAブログと同様、トラックバックのみ受け付けています。コメント機能はなし。
- サイドバーに「最近のトラックバック」が表示されていない。※TIIDAブログは表示している。
- RSSフィードはトップの見やすい位置に表示されているが、「RSSとは何か」という説明はなし。※TIIDAブログには「RSSについて」という独立したページがあり、そこで詳細な解説がなされている。ただし画面をスクロールしないと、このページへのリンクは見つからない。
- 多田哲哉氏という、実在の人物が書き手となっている。※TIIDAブログの場合、書き手は「日産自動車の山本」という自己紹介をしているだけで、実在する人物かどうかは不明(のはず。間違ってたらコメントください)。
- チーフエンジニアが書き手となっている。※TIIDAブログの場合、「山本」氏は「日頃は【快適♪CAR LIFE倶楽部】というメールマガジンの編集や、お客様からのお問合せ対応を担当しています」と自己紹介している。
パッと見た感じはこんなところでしょうか。チーフエンジニアの方を書き手に据えたというのは面白いというか、ある意味チャレンジングなのでは?TIIDAの山本氏の場合、「マーケティング担当者」というような位置付けでしたので、様々な記事を書くことが可能でした。エンジニアが書き手だと、記事が技術や製品そのものに偏る可能性はないのでしょうか(TIIDAブログのように、様々なゲストを呼ぶという展開も考えられますが)。それが吉と出るか凶と出るかは分かりませんが、トヨタと日産の違い、注目してみたいと思います。
もう1つ個人的に期待していることは、両ブログ間でトラックバックが貼られること。2つの大企業が実施するビジネスブログが、一般のユーザーを巻き込んでディスカッションするなんてことが起きたら、すごく面白いと思うのですが。
トヨタが手がけた最初のブログは、2~3ヶ月だけやって突然なくなったヴィッツのブログですよ。エキサイトの中でやってました。
投稿情報: めろ | 2005/10/12 19:32
めろ様、コメントありがとうございました。
ヴィッツのブログがトヨタ初になるのですね。実は『「ビジネスブログ」で儲かる会社になる』という本でその存在は知っていたのですが、Googleで検索しても出てこないので、どういうブログだったのだろう?と思っていました。
この本で見る限りは、架空の人物がブログの書き手となる、いわゆる「キャラクター・ブログ」という存在だったように思います。実在の人物が書き手となっている点、また、ある車種のPRをあることを前面に出しているという点で、より「ビジネスブログ」に近いのが今回のRactis Blogだと思います。
投稿情報: アキヒト | 2005/10/12 22:30
山本さんは実在の人物ですよ。露出が少ないのは戦略ではないでしょうか?
http://www.elle.co.jp/home/career/travail/travail.php?travail=05_0422
投稿情報: きらり | 2005/10/12 22:39
きらり様
情報ありがとうございます。
なるほど、山本さんは実在の人物で、しかも女性だったとは。自分の勝手な思い違いでしたが、山本さんは男性だとばかり思っていたので・・・。
経歴を見ると、日産プリンスという販社でのご経歴が長いようですね。これも勝手な思いかもしれませんが、女性+販社での経験という組み合わせが、ブログというメディアにうまくマッチしたのかもしれません(女性の見方がステレオタイプですか?)
こう見ると、Ractisブログは男性+エンジニアという組み合わせで、TIIDAブログとある意味対極の存在ということになりますね。今後どのような展開を見せるか、ますます楽しみになってきました。
投稿情報: アキヒト | 2005/10/13 00:08