最近、ポッドキャストの音声ファイルに自動的に広告メッセージを挿入する"Fruitcast"というサービスが始まりました:
Insert Ads into Podcasts with Fruitcast (TechCrunch)
さらに今日の日経産業新聞に、ユーザーから投稿されたビデオ映像に広告をつけて配信するサービスが始まったというニュースが掲載されていました。こちらはWEB上での記事が見つからなかったので、一部引用しておきます:
米新興企業のレーバー(カリフォルニア州)はアマチュアの映像作家から投稿されたビデオ映像に広告を付けて配信するサービスを始めた。同社はビデオの視聴回数などに応じて、製作者に報酬を支払う。
(中略)
アマチュアの映像作家が同社のサイトに映像を載せると、レーバーは映像の最後に広告素材を追加。視聴回数や広告のクリック回数などを記録するシステム「レブタグ」も添付する。
(日経産業新聞2005年11月17日、第2面より引用)
ちなみに映像は同社のサイトだけでなく、検索エンジンによる検索結果の画面や、iTuneにも登場するそうです。
さすがに映像・音声の中身を自動的に判別して、最適な広告を挿入するというレベルまでは難しいでしょうが、投稿者の自己申告などの仕組みを作れば、ある程度関連性のある広告を入れることができるのではないでしょうか。場合によっては、無視しようと思えばいくらでも無視できるWEBページ上の広告よりも、ユーザーへの認知度は高くなるかもしれません。(レーバーの仕組みでは、単に映像の最後をスキップされてしまいそうな気もしますが。その点Fruitcastはファイルの前後、もしくは両方に広告を挿入する仕組みになっており、より認知されやすいと言えます。)
ポッドキャスト/ボッドキャストでも効率的に広告を挿入する仕組みが出てきたことで、一般人によるコンテンツ制作が流行るかもしれませんね。以前Yahoo!がポッドキャスト製作支援ツールを開発中らしいという記事を紹介しましたが(参考記事:TechWeb "Yahoo Designs Podcast Development Tool")、プラットフォーム+支援ツール+広告モデルが出揃うことで、一般人もポッドキャスト/ボッドキャストを始めやすい環境になってきたと言えます。これまではテキスト主体だったCGM(Consumer Generated Media)ですが、今後は音声/映像によるコンテンツも増加すると思います。
Technorati tags: podcast, vodcast, video podcast, advertisement
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