今日は予定通り、総務省が開催したイベント「通信自由化20周年記念シンポジウム」に参加してきました。写真は会場の様子:
「実はここにも総務省」というニクいキャッチフレーズそのままに(?)なぜか有楽町マリオンで開催されたこのイベント(単に共催が朝日新聞社だったので、マリオン内にある有楽町朝日ホールを使うためだったのですが)。参加者のほとんどが40代~60代男性・スーツ着用という人々(上の写真はそれをかなり象徴してます)。ラフな格好で行った僕は、かなり浮いていたと思います。
Web 2.0やブログ系のイベントだと、あとでブログ検索されてこの記事を見つけられる危険性もあるのですが、このイベントなら大丈夫そう。なので、ちゃんとした報告は社内向けに行うとして、このエントリではごく個人的な感想を。
内容はというと、
- 竹中総務大臣による挨拶
- 基調講演
- パネルディスカッション1(過去~現在編)
- パネルディスカッション2(現在~未来編)
- 総務副大臣による閉会の挨拶
こんな感じでした。竹中平蔵さんは思ったよりオーラが感じられない感じ。ちょっとギャグをかましたりして、会場を笑わせてたりしましたが、僕は司会役を務めたテレビ朝日の女子アナ(名前忘れた)の方に心を奪われてました。
基調講演&パネルディスカッション1は「う~ん」という感じ。このシンポジウム、「日本の通信産業の現在・過去・未来を問い直す」という副題が付いていたのですが、ここまではどちらかと言うと「かつて通信産業を支えてきた人々のOB会」という感じ。僕は通信業界に身を置いてきたわけではないので、「懐かしい昔話」にはちょっとついていけないところがありました。
面白かったのはパネルディスカッション2。こちらは未来志向で、「ユビキタス時代に通信産業が歩むべき道とは」という副題が付けられ、通信産業のみならずユビキタス社会でのコンテンツのあり方みたいな方面まで話が及んでいました(なんとキーワードに「Web 2.0」が登場したほど)。
ちなみにファシリテーターは朝日新聞編集局の服部桂さん。そしてパネラーは以下の人々:
- 佐々木かをりさん(イー・ウーマン代表取締役社長)
- 鈴木幸一さん(IIJ代表取締役社長)
- 村井純さん(慶応義塾大学環境情報学部教授)
- 森下俊三さん(NTT西日本代表取締役社長)
- 寺崎明さん(総務省総合通信基盤局電気通信事業部長)
しかしどうも、「未来の通信インフラを整備する業者&その上に載るgeekなコンテンツを信奉する人々」の集まりにしか思えない面もありました。それぞれの立場から真剣に考えられているのは分かるのですが、何かこう・・・ユビキタス技術についていけない人々は無視してしまって良いのかと。「みんなユビキタスに参加してね!面白いよ!」って誘ってるけど、(少なくとも今までは)参加してるのは20代のネット技術者だけ、みたいな。
それでも森下さんや寺崎さんからは、ローカルレベルでの技術活用をコンテンツレベルで考えようという姿勢が感じられました。事例レベルの話まで出ていましたしね。また質疑応答の時間に、率直に疑問をぶつけてみてしまったのですが、皆さんきちんとご回答いただきました。時間がおせおせだったのに、挙手してしまってごめんなさい。
最後に気になったことを少し:
- 通信自由化を記念するシンポジウムなのに、会場内ではドコモとボーダフォン両方とも接続困難。
- ケータイについては単発的な言及があったものの、まとまったテーマとして取り上げられることが無かった。
- そんなわけでケータイに新規参入するソフトバンクや、新規参入を狙うライブドアの関係者の姿も特に無し(観客で来てたのかもしれないけど)。
やっぱり偏りの無いイベントを開催するのは難しいのかなぁ。
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