今朝の日経産業新聞で、クチコミ情報に関するアンケート調査が掲載されています:
本紙メルマガ3700人緊急調査 「買い物前はネットに聞く」8割(日経産業新聞2006年1月16日、第1・2面)
WEB上に記事がないので、要点だけ抜粋します:
- 日経産業新聞がメールマガジン(日経eメールサービス)購読者を対象に、クチコミ情報の活用についてアンケートを行い、約3700名から回答を得た(回答者の81%が男性、72.4%が会社員)。
- 回答者のうち、「クチコミサイト(カカクコムやアマゾン、ぐるなびや個人ブログなど)」を利用したことのある人は、「よくある」が32.8%、「ときどきある」が50.3%だった。
- 商品やサービス購入時に重視している情報については、1位が「企業の広告やカタログ」で47.2%、2位が「ネット上のサイトやブログに掲載された情報」で42.8%(回答は2つまで選択可能)。
- その一方、「サイトやブログの情報を不安に思ったことがありますか」という質問に対しては、20.7%が「よくある」、62.8%が「ときどきある」と回答した。
回答者の属性に偏りがあるため、一般的な傾向と言えない面もあると思いますが、ネット上のクチコミ情報が活用されるようになっていることを示す新しいデータと言えるでしょう。
重要なのは、クチコミ情報への信頼性が意外に低い(8割以上が不安感があると回答)こと。不安に感じる理由としては、「情報の信頼性の判別が難しい」が76.6%、「ウソの情報の可能性がある」が53.9%と情報そのものの真偽に対する不安のほか、「(クチコミ発信源との)好みの違い」「相性の違い」といった理由も挙げられていたそうです。
情報の真偽については、サイトそのものに対する信頼性を上げるしかないでしょう。例えばAmazonのレビューを皆が参照するのは、Amazonという企業に対する信頼感が根底にあります。ただし「好み」や「相性」といった面については、クチコミ発信者の属性を可能な限り公開し、参照しやすくする(化粧品なら「20代後半、OL、普段使うブランドは○○」といった条件で検索できるようなイメージ)という工夫をすることで情報の信頼性を上げることができるのではないでしょうか。
一方、アンケートの回答には「(医者、転職など)すごくマイナスな評価が多くないかだけチェックする」というものもあったそうです。サイトがどんな情報を扱うか、ユーザーはどのような閲覧行動を取るのかを考慮し、それぞれ独自のインターフェースを構築することが重要だと思います。
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