大日本印刷が、携帯電話と2次元バーコードを使ったユニークなシステムを開発したというニュース:
DNP、店頭で気になった商品を携帯電話でクリッピングできるシステム開発(BCNランキング)
システムの概要は以下の通りです:
- 大日本印刷が開発した新しいシステムで、2007年の実用化を目指している。
- 商品に付けられたバーコードをカメラ付き携帯電話で読み取ると、商品に関連した情報が液晶画面に表示される。
- 取得した商品情報はクリッピングし、ユーザー個人の専用フォルダに保存していつでも閲覧が可能。
- 2次元コードには、店舗・商品コードなどが含まれているため、同じ商品でも店舗により違う情報を登録することも可能。
- ユーザーにとっては、購入したい商品リストの作成や、類似した商品を比較検討するなど、ショッピング支援ツールとして活用できる。
- 導入企業にとっては、ユーザーがどのような商品に関心を持っているか、ある商品に関心を持った人は他にどんな商品に関心を持つかなど、マーケティングツールとして活用できる。
- 今後は画像認識技術などを応用し、バーコードではなく商品写真からもシステムを利用可能にすることを目指す。
紙とペンを用意しなくても、カメラ付き携帯電話さえあれば気になる商品を記録しておけるわけですから、買い物の時に便利なツールになりそうです。
このシステム、ユーザーがメモをどの程度書き込めるのか分かりませんが、ブログなどと連動させても面白そうですね。記事本体に組み込むだけでなく、例えばサイドバーにウィッシュリスト形式で表示できるようにしておけば、「気になった商品をカメラ付き携帯で撮影しておき、自分のブログに表示されたウィッシュリストを見た誰かがプレゼントしてくれるのを待つ」という使い方もできそうです(あんまり良い使い方とは言えませんが・・・)。そう考えると、ユーザーにとってのメリットを高めるため、他のシステムとどれだけ連携できるかが成功のカギとなるかもしれません。
(個人的に、毎度おなじみ「ユビdeコミミハサンダー」辺りと連携したら面白いかもと思います。)
また企業側にとっては、(システム対応店舗と利用者が十分な広がりを持てば)例えば「日曜日の午後に外出している消費者は、店舗Aに立ち寄って服を見てから、店舗Bで靴を探すというパターンが多い」といった新しい行動分析を可能にしてくれるかもしれません。購入を躊躇しているお客を見つけて、来店を促すクーポンメールを送るなどの使い方もできるでしょう。今後の実証実験/本格リリースに期待したいと思います。
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