商品/サービス開発において、「今まで専門家にしかできなかったことを一般人でもできるようにする」という発想は目新しいものではありませんが、台湾ではこんなサービスが始まっているそうです:
■ Retail approach to recording (Springwise)
Timestudioというサービスで、レコーディング・スタジオを借りて、CDを1枚作ることができるそうです。ポイントを箇条書きにすると:
- 小さなレコーディング・スタジオで、約30USドルでCDを1枚作成できる。
- スタジオにはオーディオ・エンジニアリングの専門家が常駐。
- スタジオはガラス張りで、通りに面しているので中の様子は丸見え。またレコーディング中の音声も外に流れているので、「アーティスト」は観客の注目を集めることができる。
- レコーディングが終わると、写真撮影が行われ、CDジャケットとなる。CDを焼いて終了。
こんな感じ。およそ3,500円でハイクオリティのレコーディングができて、CDが焼けて、CDジャケットが作れて、しかも人々の注目を集めることができるとあれば、人気が出てもおかしくないサービスでしょう。日本でも同じようなことをしてそうですが、新人の発掘とか公開オーディションとか、そっち方面と結びついて実施してそうですね。
こんな「誰でも○○」系のサービス、他にも考えられそうですね。特にこのレコーディングスタジオのように、専門的な設備が必要な分野で応用が可能でしょう。以前から紹介している、『ものづくり革命』という本で提唱されている「パーソナル・ファブリケーション(自分の欲しいものを自分で作り出す)」という概念ではないですが、「誰でもレーザーカッター等の工作機械を使って好きなものを作り出せるブース」なんてものがあっても面白いように思います。
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