Digg.com で取り上げられていたサイトなのですが、シンプルで良いサービスかも。中小企業向けのビジネス・ノウハウを集めたサイトです:
■ Work.com -- How-to Guides for Your Business
10月9日現在で1,040の記事が公開されているのですが、それらが「従業員」「法律」「技術」など12のカテゴリ(+サブカテゴリ)に分かれて分類されています。当然ながらキーワード検索も可能。また個々の記事を読者が評価できるようになっていて、「評価の高いもの」「閲覧回数の多いもの」といったランキングでも記事を探すことができます。
記事は中小企業向けに特化されたノウハウということで、行動志向というか、「すぐに使える」ことを目指して書かれています。例えば以下の記事を見てみてください:
■ Guide to Marketing Your Business With a Blog (Work.com)
タイトルから分かる通り「ブログをマーケティングに活かすには」という内容なのですが、
- 導入部
- Action Steps (目標を達成するためのチェックリスト)
- Tips & Tactics (さらに効果を出すためのヒント・テクニック集)
という構成になっています。(1) まず導入部をサッと読んで「興味がある/ない」「自分のビジネスに使えそう/使えない」を判断、(2) ノウハウを使いたければ Action Step を忠実に実行することを心がけ、(3) 余裕があれば Tips & Tactics を試してみる、といった感じでしょうか。基本的にこの3段構成はすべての記事に共通していて、その後には参考記事・参考サイトの紹介コーナー、読者からのコメント欄などが続きます。
さらに読者は評価/コメント/記事推薦・投稿という3つの形で Work.com に参加できるようになっています。単純に記事の良し悪しを評価(10段階で1が最低、10が最高)するだけでも良い記事が他人の目に触れることになりますし(前述の通り評価によるランキング表示があるので)、もっと貢献したければコメントや記事を投稿することが可能です。これは想像に過ぎませんが、駆け出しの個人コンサルタントなどが名前を売るために Work.com に記事を投稿する、などといったことも起きてくるのではないでしょうか。
収益モデルは不明ですが、当然のように(?)広告主を募集してます。確かにこの内容であれば、読者は中小企業の経営者層に限られてきますから、出稿したいという企業を探すのに苦労しなさそうですね。
ちなみにユーザー登録すると、こんな風にSNSチックなプロフィールを作成できます:
自分の書いた記事やコメントも表示されるようになっているので、記事やコメント経由であるユーザーのことを知り、さらに彼/彼女の書いたものについて知る・・・という流れが起きそう。うーむ、これはますますコンサルタントが名前を売るのに良い「場」になるかも。さらに自分の書いた記事への評価・コメントの数、他の記事に投稿したコメントの数などの総合評価で"WORK.COM EXPERT"という称号が与えられ、記事一覧の際に"EXPERT"のロゴが表示されることになります。ちなみに以下は、EXPERT の Donna Fenn という方のプロフィール:
やっぱりこれは、記事提供者側にメリットを与えることで、サイトに投稿される記事の質を上げる -> 読者が増える -> さらに記事投稿者のモチベーションが上がる、という好循環を狙っているのかも。ニュース系ではなく、ノウハウ系の記事を中心に掲載するビジネス誌の脅威となるでしょうか。
Thank you for your mention of Work.com! And we hope members write more guides about doing business in Japan: http://members.work.com/CreateGuideSplash.do, or for Japanese doing business in the U.S.
Shara Karasic
Work.com Community Manager
www.work.com
投稿情報: Shara | 2006/10/11 03:59
Hi Shara,
Thank you for your comment! I found that the number of guides on Work.com has increased to 1054. When I wrote this article it was 1040, so I guess people start flocking into your site.
I hope I could write an article, but my English ability is not good enough... Anyway, I hope Work.com will flourish and provide us with valuable knowledge!
投稿情報: Akihito | 2006/10/11 10:48