CGM や ユーザーイノベーションが流行している、などと言われても、それに参加できる「ユーザー」「カスタマー」はまだ一握りの人々だと感じるかもしれません。実際、僕は面白ビデオを自作して YouTube にアップした経験はないですし、Flickr にアップしている写真もごく私的なもの(他人に評価されようと思って撮ったものではない)しかありません。しかしごく些細なものでも、集めて閲覧できるようにすると面白くなる・・・という一例:
■ Normal Room: Homes around the world (XPLANE)
紹介されているのは Normal Room というサイト。その名の通り、「普通の部屋」の写真ばかりが集められたサイトです(ユーザーによるアップロードが可能)。各写真には「何の部屋か」「どこの国か」「どんな世帯(独身か家族か)が住んでいるか」などといった情報が付与されていて、「部屋の種類(キッチンやバスルーム、子供部屋等)」と「国」の2つの基準で検索することができます。ちなみに以下は、「部屋の種類」で検索する画面(その下に見えているのはランダム表示コーナー):
XPLANE の記事で指摘されている通り、このサイトは「普通の生活」を描かなくてはならないイラストレーターなどが参考にできそうですね。また当然ながら、住宅産業に携わる人々にも役立つでしょう。それだけではなく、「普通の人々の暮らし」から次の商品を考えなければならないマーケターや、単に他人のインテリアを参考にしたい人々にも価値があるかも……と、様々な用途がありそうなことに気づきます。
普通の人々に特別なモノを提供してもらうのではなく、普通の人々に普通なモノを提供してもらうこと。そこから面白さが生まれるケースがあることも、CGM の楽しさかもしれません。他にどんな「<普通>のデータベース」が考えられるでしょうか?
非常に面白いサイトですね。
インテリア雑誌のリアル版という感じで。
日本でもこうゆうサイトがあればいいな。
投稿情報: montomos | 2007/01/29 12:04