ビジネスに Google Maps を活用!なんていまさら感のある話ですが、すごくアナログな使い方をして成功を収めた方がいるそうです。最近読んだ『強い会社は「周辺視野」が広い』という本に載っていた話:
ドライブウェイ(※車道から車庫までの私設道)を美しくコーティングする事業を始めようとした、ある起業家。800ドルかけて一般リストにダイレクトメールを打ったが、結果はぱっとしない。そこで発想を広げ、ある方法を思い立つ。<グーグルマップ>の衛星地図を使って、アスファルトのドライブウェイが密集した地域を探すというものだ。(中略)こうして特定した地域にマーケティングを集中した結果、成功率は大幅に高まりコストも下がった。
とのこと。Google Maps を「目で見て」探すという何ともアナログな手法ですが、成功したのだからバカにはできないでしょう。「Google Maps と別のデータをマッシュアップして、クチコミ投稿できるようにして……」などとカタチから入るよりも、ある意味正しい Google Maps ビジネス活用法かもしれません。奇をてらう前に本来の使い方を追求してみよう、と。
このアイデア、「衛星写真で確認できるような大きいものの調査にしか使えない」「季節で変動するもの/最近流行しているものなど、時間的制約があるものは調査できない」などの制約はあるものの、「ドライブウェイが密集している地域」など、統計データが簡単には手に入らないようなものを確認するのに有効かもしれません。と無責任なことを言ってみましたが、それってどんなデータが考えられますかね。ちなみに僕の自宅周辺を拡大したのが下の写真なのですが……うーん、高いビルの横で日陰になってしまっているマンションに乾燥機を売るとか、緑の多いお屋敷に植木屋さんが売り込みをかけるとか??
しかし「目で見て」探すというのも疲れますね。「ドライブウェイが密集している地域」など、明確に判別できるものであれば、調査を請け負って人件費の安い地域に丸投げするサービスなんてのもできるかもしれません。もしくは高度な写真解析技術を開発して、地形を自動解析してしまうサービスとか?
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