イギリスで、「環境にやさしいストリートアート広告」とでも呼ぶべき広告手法が始まっているそうです:
■ Ads that clean streets (Springwise)
紹介されているのは Street Advertising Services という会社。「ストリートアドバタイジング」という名前から連想されるように、街中にある壁や道路に広告を描いてくれる、というサービスです。とここまではこれまでもあった話なのですが、ユニークなのはその手法。壁や道路の汚い部分をキャンバスに見立て、スチームクリーナーで「描く」――つまり汚れをデザインに沿って消し去り、残った部分が広告に見えるという仕組み。使うのは水と蒸気だけなので、これ以上に環境にやさしい広告はない、と唄っています。
ちなみに以下は広告の一例。汚れを消しただけなのに、けっこうクッキリ見えるものですね:
しかし壁は私有物だからいいとして、道路に勝手にこんなの描いたら法律違反にならないんですかね……「私たちは(一部を)掃除しただけですよ」言ってしまえば、ペンキや看板を使ってるわけでもなから何も言えないのかなぁ。
何かと嫌われモノな広告ですが、それを街の美化(?)に使ってしまおうという逆転の発想。これなら広告主の側にも、「環境を大事にしている企業」というプラスアルファのイメージアップが期待できますよね。いっそのこと「落書き(ゴミのポイ捨てなんかも)で悩まされている場所の所有者と契約し、そこを清掃して広告スペースにする=再び落書きされたら、そのつど業者側が清掃・改めて広告を描く」とかいうモデルも成り立つかもしれません。それなら行政から補助金をもらえるかもしれませんから、「広告で街をキレイにする」というアイデア、意外に成立するかも。
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