会議ネタは尽きることがありませんが、こんな文章を書いている方がいました。題して「会議獣(Meeting Creatures)」:
■ Meeting Creatures (Rands In Repose)
「会議を構成するのは人間だけではない。その中には怪物(creatures)も潜んでいる」ということで、会議を混乱させるような人間が8つのタイプで表現されています:
1. 重鎮
会議を支配し、最後の決定権を有する生物。この生物を識別しておかないと、後々やっかいなことに……。しかし見つけるのは簡単。賛否両論出たときに、皆の視線の先にあるのが彼/彼女です。
2. ラップトップ君
会議中にラップトップを広げ、自分の前に置いておく生物。議題のほとんどが自分に関係のないことだと分かっているので、意識のの半分は議論の進行ではなく、ラップトップの方に向いています。彼/彼女にはラップトップをしまうように命じましょう。参加していないのなら、その場にいなくていいのですから。
3. 謎の存在
何をするでもなく、ただそこにいて笑っているだけの生物。害になることもほとんどない。しかし追い出す前に、「なぜ彼/彼女がここにいるのか?呼んだのは誰か?何をしてもらおうとして呼んだのか?」を理解しなければならない。
4. おしゃべり
ずっと話し続け、黙ることのない生物。おかげで貴重な時間が浪費されてしまう。彼/彼女に発言の機会を与えるときは、質問の内容を詳しくして、話がそれる隙を与えないようにしよう。そして間違っても、彼/彼女と議論しようなどと思わないこと。
5. 翻訳家
役に立つクリーチャーの1種。会議に参加するメンバーのバックグラウンドが異なる場合、通じない専門用語の解説をしてくれる。ただし会議のトピックに対して中立の立場を保てない場合には、通訳するフリをして発言内容を変えてしまうので、注意が必要。
6. シンセサイザー
役に立つクリーチャー、その2。どんなにまとまらない発言でも、「彼の言いたいことはつまり……」と要約してくれる。その目的はずばり「会議を終わらせること」。そのために「重鎮」を認識して、「おしゃべり」の発言をさえぎり、皆の発言に注意を払って会議を先へ先へと進めてくれる。ただしシンセサイザーが自分のことを「重鎮」だと思い込んでしまうと、手に負えなくなる。
7. 変化球
識別するのは簡単。彼/彼女の言うことは理解不能だから。「空はパンケーキみたいなものだね」などといって場を混乱させる。しかし「翻訳家」か「シンセサイザー」がいれば、彼/彼女の言葉を訳してくれる。ところが「変化球」が同時に「重鎮」だった場合、非常にやっかいな状況になる。
8. 蛇
「重鎮」であることを隠し、会議の進行をジッと見守っている生物。何らかの理由で正体を隠し、偽の「重鎮」を立てることもある。最後の最後で登場して、それまで積み上げてきたものをめちゃくちゃにすることもあるので、注意が必要。
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という内容。魔物の種類はこれだけじゃないような気もしますが、「謎の存在」に遭遇することは多いですよね。なぜこの会議にはこんなに参加者が多いんだ?と戸惑いながら進行させた挙句、「謎の存在」の一人が「蛇」だったことが分かり、話し合いが振り出しにもどった……などという経験のある方は多いのではないでしょうか。
わが身を振り返ってみると、僕は自分に関係のない/少ない会議のときは「ラップトップ君」に、関係のある会議のときは(発言するのが好きなので)「おしゃべり」に、時間のないときは「シンセサイザー」に化けることが多いです。ご迷惑をお掛けした方、ごめんなさい。ということで、そろそろ「ラップトップ君」でブログを書くのも止めにして、会議に集中します。
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