年末年始のご挨拶といえば、欧米ではクリスマスカード、日本では年賀状ですが、最近は海の向こうでも「電子媒体(Eメール、Eカード等)で済ます」という動きが増えているそうです。しかし「済ます」という消極的な使い方ではなく、「クチコミで話題を呼ぶ」という積極的な使い方をした会社があるそうな:
■ E-Greetings Gain Ground at Businesses This Season (New York Times)
この中で McKinney という広告代理店が紹介されているのですが、この会社が今年クリスマスカードの代わりに送ったのが"Snowglobe Boy"というページへのリンク。"Snowglobe"とは、透明な球体で、逆さまにすると中に入っている粉が雪のように舞う……というオモチャ。以下のスクリーンショットを見れば一目瞭然のように、巨大な Snowglobe を作り、中に人が入ってその模様をストリーミング中継するという仕掛けになっています。ちなみに中に入っている"Boy"は、Ben Eckerson という24歳の社員とのこと。
で、McKinney が直接送ったメールは400通だけだったそうなのですが、クチコミがクチコミを呼び、YouTube や CBS の番組上でも紹介されるに至ったとのこと。既に4万5千人以上の目に触れたと記事では紹介されています。
ちなみに YouTube 上の映像がこちら:
なんか微妙にチープな感じがしますが……それでもただのクリスマスカード(の代わり)がクチコミを生むというのはすごいですね。「バイラルビデオ」ならぬ「バイラルクリスマスカード」といったところでしょうか。
個人でここまでの仕掛けを実行するというのは難しいですが、「どうせ電子媒体に置き換えるなら、電子媒体でしかできないネタを」という発想は見習ってもいいのでは。また企業には「どうせチラッとしか見てもらえない年賀状にお金をかけるなら、デジタル化でコストを浮かせて、浮いた分で面白いネタを作る」という姿勢がもっとあっていいのではと思います。考えてみれば、年賀状というのは「特に要もないのにコンタクトが取れる」絶好の機会なわけですし、日本でも「バイラル年賀状」を狙う企業が出てきても良いのではないでしょうか。
コメント