好きこそ物の上手なれ。それを実感したければ、Google.com で"Tokyo"を検索してみると良いかもしれません。その検索でトップに表示されるサイトが、実は日経ビジネスの最新号で紹介されています:
■ 時流超流 -- 知らないのは日本人だけ スイス人が作った観光案内サイトに熱視線 (日経ビジネス 2007年1月8日号 p.18)
ええ、僕も「知らない日本人」の一人でした。しかし「はてブ」でブックマークされている方が既に30人ほどいたので、一部ではもう有名なのでしょう。紹介されているのはこちらのサイトです:
■ japan-guide.com - Japan Travel and Living Guide
文字通り、日本を旅行したり、日本で生活する人々のための情報を集めた英語サイト。単なるガイドブック的な情報だけでなく、旅館検索やイベントカレンダー、掲示板やチャットなどなど、様々な機能も盛り込まれています。月間ページビューが約700万、訪問者数が100万人超ということですから、かなりの人気。その人気に企業も目をつけていて、既にJTBの海外向けツアーの有力な販売チャネルなのだそうです。
驚くべきは、このサイトがたった一人の人物 、群馬県在住のシュテファン・シャウェッカーさんの手によって制作されているという点です。取材や写真撮影、記事執筆、運営まですべて彼一人。月に2~3ヵ所のペースで観光地を訪れていて、行ったことのない県は徳島・山形・鳥取だけなのだとか。サイトを開設した理由は「日本が大好きなので紹介したかった」とのことで、まさしく「好きこそ物の上手なれ」といったところです。
個人による情報発信というと、最近はブログにばかり注目が集まってしまっていますが、こうした正統派のアプローチで成功を収めている例がまだまだあるのですね。情報発信の面白さ、情報発信が生み出す力に目覚めた個人が、もっと大きなことの実現を求めてホームページ制作に帰ってゆく・・・そんな可能性もあるのかなぁなどと夢のようなことを感じたのですが、もしかしたらシャウェッカーさんのような事例が今後増えるのかもしれません。
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