米 Forrester Research のアナリスト、Jeremiah Owyang 氏が Techmeme に登場する記事/ブロガーを5種類に分類しています。いわば「ニュース系ブロガーの5タイプ」といったところで、Techmeme に限らず「ブログ上での議論」に登場する人々の観察として面白いかも:
■ The Five Members of the Techmeme Family (so what are you?) (Web Strategy by Jeremiah)
早速その5種類はというと:
1. オリジナル
あるニュースや議論の口火を切る人。ただし「オリジナル」が議論の中心に座り続けるとは限らない。
2. ブレーカー
「オリジナル」が書いた話題を取り上げ、議論に火をつける人。しばしば議論の中心となり、書いた記事に多くのトラバ/リンクが集まる(=ノードとなる)。日本でも、最初は静かに議論が進行していたのが、有力ブロガーが「参戦」した途端に人々の注目を集める……という場合がありますよね。
3. 共鳴者
これまでに繰り返された議論を繰り返すだけの人。議論のノードとなることはなく、他の議論にぶら下がる形で存在する。
4. 反論者
オリジナルやブレーカーの視点とは反対の議論を展開したり、支持されている意見の問題点を指摘する、などの行動を取る人。時として議論の中心の座をオリジナル/ブレーカーから奪い取り、最大のノードとなる場合がある。
5. まとめ職人
議論全体の流れをサマライズし、遅れて参加してきた人々にも分かるような記事を書いてくれる人。
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こんな感じ。彼らがどのように議論の流れの中で登場するかというと、
- まず「オリジナル」が最初にネタを持ち込む。何も反応が無ければそのままページ外へ。
- 有力な「ブレーカー」がネタをいじり始める。ネタの面白さ/大きさによって、大勢の「ブレーカー」が登場する場合も。
- 「ブレーカー」が登場すると、同時に無数の「共鳴者」も登場。
- 場合により、「反論者」が登場。議論が白熱する。
- 頃合いを見て「まとめ職人」が登場、議論は消滅に向かう。
- 場合によっては、語り尽くされなかった争点が別の「ブレーカー」を中心に盛り上がり、2.からの流れを繰り返す。
という感じでしょうか。
すべてのブロガーが完全にこの5種類に分かれるわけではないでしょうが(あくまでも「Techmeme に登場する記事を分析した結果」ですので)、確かに「はてブ」なんかを見てても出てくるのはこんな人々かと。個人的には、議論に乗っかっているようで微妙に議論をずらしていく(そして気づくと新たなディスカッションの中心となっている)「魔法使い」なんかも挙げたいところですが。
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