というわけで、昨夜はレノボさんによる「ThinkPad X300 ブロガー向け発表会」に参加してきました。会の様子も交えながら、個人的に感じたことを書いておきたいと思います。
その前に、参考のためメディアでの紹介記事をリンクしておきます:
■ 大和の技術を結集した“究極のThinkPad”――「ThinkPad X300」発表会 (ITmedia)
■ ThinkPad X300にライバルなし--レノボ“究極のThinkPad”詳細が明らかに (CNET Japan)
さて、ブロガー向け発表会です。会場となったのは、六本木一丁目にある泉ガーデンタワー。ここの会議室(?)のようなスペースで行われたのですが、受付を済ませて部屋にはいると、いきなりありました!3台(うち2台が実作動するもの)の X300 が:
さすがに薄いです。そして、軽いです。ただ薄さについては、MacBook Air に感じるような「おおっ、薄い!」的な衝撃は少なかったかな(この辺は MacBook Air のデザインが一枚上手、なのでしょうが)。しかし軽さについては、持った瞬間に「あ、これ出張に持って行きたい!」と感じてしまうぐらいでしたよ。
こちらはカバー表面。右にあるのは僕が持ち込んだ X61 です。ご覧の通り、X300 にはIBMマークの代わりに、レノボのロゴが入っています。これは賛否両論あるところでしょうが、まぁレノボの製品なのですし当然の変更かと。それにこちらの方が、色が減ってすっきりした印象を受けるかもしれません。また意外だったのは、手触りの良さ。塗装が施されており、皮を触っているような感覚です。「高級感のあるスタイリッシュなデザイン」という表現がされていたのですが、これは額面通りに受け取っても間違いないと思います。
会場には分解されて部品となった X300 も展示されていました。またプレゼンテーションでもハードの特徴について様々な説明があったのですが、僕はハードに疎いので申し訳ありませんが省略します。しかし1つだけ面白いと感じたのは、特殊な設計により排水性を高めており、「しまった、コーヒーがぁ!」などという場合にもダメージを最小限にしてくれるとのこと(参加者からは「それじゃ実際に水かけてもいいですか?」という質問が飛んでいたのですが、残念ながら?それはNGでした)。
この排水性だけでなく、耐久性や信頼性も高められていること、また低消費電力を追求していることなど、とにかく「ビジネスで使われるPCを追求する」という ThinkPad の伝統が守られているのが嬉しい限りでした。発表のタイミングのせいで、とかく MacBook Air と比較されがちな X300 ですが、以前も書いた通り「MacBook Air とは別の意味で最高峰を目指している」という印象です。実際、参加者から出た「Air に比べて勝ったと思うところは?」という質問に対して、「他社の製品にはコメントする立場にないが、イーサネットを搭載している点やバッテリーが交換可能である点など、ビジネスで使う上で欠かせないものを載せていることについては自負している」と回答されていました。
一方で、個人的には不満に思う点も。特にWEBカメラやタッチパッドなど、いらない機能が付いているのが気になりました。また指紋センサも今回は非搭載モデルなしとのことで、それらを外して安くしてはくれないの?と思ったのですが、フラッグシップモデルという位置付けて「全部入り」にさせたとのこと。特に最近では、官公庁などの入札の際に「タッチパッド必須」という条件が付けられていることがあるそうで、それを考えると非搭載モデルは……というお話がありました。なかなか難しいものですね。
またその他、参加者からは将来のラインナップ(Core 2 Duo SL7100 以外のCPUを載せる計画は?等)についてかなり質問が飛んでいたのですが、将来的な話はまだできないとのことで回答は得られませんでした。ただし「全部入り」的な部分を崩して、より細かいニーズに合うラインナップが出てくるのでは……という期待を抱かせます。その意味で、(変な意味ではなく)今後の展開が気になる製品だと感じました。
最後に1つだけ動画を。上の写真でお分かりのように、パームレストの横(両端)にはスピーカが内蔵されています。ここもご自慢だそうで、会場では実際に映画(サウンド・オブ・ミュージック!)の映像を流すデモが行われました:
まさかAVを本格的に楽しむために ThinkPad を選ぶ人は少ないと思いますが、興味のある方はこの辺もチェックを。
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