FriendFeed に Room という機能が付いたのは先日お伝えした通りですが、海外ユーザーを中心に、FriendFeed を簡易SNSとして使う動きが広がっています。
簡単に説明すると以下のような感じ:
- "Room"の基本はソーシャルブックマーク機能。ただし FriendFeed では個々のコンテンツに対してコメントが可能で、そこでディスカッションを行うことができる。
- またブックマークではなく、テキストを直接書き込むことも可能(BBSで新しいスレッドを立てるようなもの)。
- ある"Room"に対して登録されたコンテンツは、他の Room や、自分の FriendFeed には流れない(ただし Reshare という機能で、ある Room に登録されているコンテンツを他の場所に簡単に再登録することが可能)。つまりある"Room"を、完全に独立したコミュニティとして、特定のトピックについて語り合う場として使用できる。
- Room は公開/非公開が可能で、非公開の場合、その Room の管理者(通常はその Room を登録したユーザー)が許可しないと閲覧できない。また管理者はユーザーの登録削除も可能。
ということで、まるっきりSNSのコミュニティ機能のようなイメージ。「ソーシャルブックマーク機能付きのSNS」とでも表現した方が分かりやすいでしょうか?実際、海外の FriendFeed ユーザーの中には「これでSNSいらねー」と発言している人もいます。
まぁこれだけで既存のSNSがいらなくなる、ということはないと思いますが、コミュニティ的なものを作りたい場合に簡易ツールとして利用される、ということは増えるように思います。で、既にいくつかネット界の重鎮(?)が立ち上げた Room もあり、Mashable で紹介記事が出ています:
■ 5 FriendFeed Rooms To Get The Party Started (Mashable)
紹介されているのは以下の5つ:
Elite Tech News Podcast の制作メンバーによるコミュニティ。同ポッドキャストの過去のエピソードについてのディスカッションや、今後のエピソードに対するアイデア出し、コメント等に使われるとのこと。
2. ScobleRoom
お馴染み Robert Scoble が設置した Room。"This is the place to talk about all the stupid things I do."(ここは僕がやってるバカなことについて語る場だよ)と宣言していて、何が飛び出すことやら。
こちらもお馴染み、ScriptingNews の Dave Winer によるコミュニティ。同ブログのためのディスカッション用に開設した、とのこと。
4. Social Media
ソーシャルメディア全般に関するディスカッションを行うための Room。既に参加者200名超!「このサービス面白い」「こんなアイデアはどう?」などのコメントが飛び交っていて、注目のコミュニティになるかも。
Twitter が落ちてしまった時のための、Twitter ユーザー用の避難所(笑)。
……以上5つ。ScobleRoom は立ち上げてすぐに気づき、僕も参加してみたのですが、おバカな写真がアップされたりと既に悪ノリ感がただよっています(笑)。それはいいとして、以前から海外ユーザーが積極的に FriendFeed をディスカッションの場として活用する姿が見られたので、Room 機能によってそれがさらに盛り上がるかもしれません。逆に「Room が盛り上がりすぎると、有意義なディスカッションが Room に移行してしまって困る」という声も出ていますので、気になる方はチェックしておいた方がいいかも。
< 余談 >
昨日の記事でも書きましたが、まだ Room の検索機能は用意されていません。他のユーザーがどんな Room に参加しているかは、各ユーザーのページの右サイドバーに表示されるのですが、なぜか5つしか表示されません(5つ以上参加してると6つ目以降が表示されない)。従って「どんな Room があるか」「どの Room が盛り上がっているか」は、上記の Mashable のような紹介記事で確認するしかないというのが現状です。
ただし公開 Room であれば、
"< キーワード > + site:http://friendfeed.com/rooms/"
で Google 検索が可能なので、それである程度チェックが可能かも(例えば"Twitter"をキーワードに検索してみると、既に4つの Room が存在していることが分かります)。また Room を紹介するための Room、"FriendFeed Rooms"というものも登場していますので、こちらを確認してみても良いかもしれません。
あ、あと実験用に"Polar Bear"という Room を立ち上げていますので、実際に手に触れて遊んでみたいという方はご自由にどうぞ。
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