Amazon の例を挙げるまでもなく、最近はどんなWEBサイトでも「これを買うといいよ」「これを読むといいよ」などと推薦をしてくれるようになりました。大抵は何らかのアルゴリズムで機械的に「オススメ」が決められているわけですが、日常生活では人間が別の人間にオススメをしているはず。それじゃ機械と人間、どちらのレコメンデーションの方が精度が高いのか?という実験が行われているそうです。しかも面白いことに、ゲームのスタイルを使って:
■ Video Store Clerk Game: A Crowd Wisdom Experiment (Ironic Sans)
"Video Store Clerk Game"というのがそのゲーム(上はそのスクリーンショット)。早速プレイしてみたいという方のために、ルールは以下の通りです:
- あなたはレンタルビデオ店の店員で、ビデオを借りにきたお客にアドバイスするという設定です。
- まずチャレンジをするジャンル(コメディやSF/ファンタジーなど12種類)を選びます。登場するのは実際の映画なので、過去に観た映画が多いジャンルを選ぶのが良いかも。
- スタートすると、画面右側にお客が持ってきたビデオが、左側にそのお客の過去のレンタル履歴が表示されます。
- レンタル履歴の部分を見ると、そのお客が過去にどんな映画を観て、どんな評価(5段階評価、星が多ければ多いほど好評価)を下したかが分かります。さらに一番上の棒グラフによって、評価の傾向(5つ星を出す傾向が強い=評価が甘いお客、5つ星がほとんどない=評価が辛いお客、etc.)も分かります。
- これを元に、画面右側に表示されるビデオにお客が星何個をつけるか予測します。星は左から星1つ、2つ……という風になっているので、該当する星をクリックすればOK。
- 予測を行うと、すぐに結果(そのお客が実際にはどんな評価を下したか)が表示されます。で、予想と結果が近ければスコアが入るという仕組み。
- ゲームはレベル分けされていて、各レベル10人のお客が登場します。10人中7人の評価を正確に予想することができれば、次のレベルに進むことができます。ちなみにズバリ当たると1人、1つ違い(本当の評価が5の時に4と予想する etc,)の場合は0.5人とカウントされ、画面上部の"CORRECT"という青い棒グラフで現在の正解状況を確認することが可能。
- ハイスコアを取ったプレーヤー、トップ20までが表示されます。
という感じ。では、実際にどれくらいスコアを取れるかチャレンジをどうぞ。
……実はこのゲーム、登場する「お客」とその評価は全て実在の人物のデータなのだそうです。で、「ゲーム」の結果はすべて保存されており、「機械と人間、どちらのレコメンデーションの方が正しいか?」を判断するためのデータとして使われるとのこと。つまりゲームという形を取ることで、多くの人々に参加してもらい、かつ正確な(本気の)レコメンデーションをしてもらえるというわけですね。
ということで、残念ながら現時点では「機械 vs. 人間」の結果は出ていないので、ゲームでもしてしばらく待つことにしましょう。前述の通りデータはすべて実在の人物のものですから、自分の「レコメンデーション力(?)」を磨く、という目的で遊ぶこともできるかも。
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