以前留学していた Babson College では、「ロケット・ピッチ」というイベントが行われていました。自分たちが考えたビジネスプランを3分間+スライド3枚でプレゼンし、その内容を競うというもの。エレベーターで目的の階に着くまで(それくらい短い時間)の間に、投資家に自分の事業を説明して投資してもらえるように説得することを「エレベーター・ピッチ」と呼ぶのですが、同じくらい短時間のプレゼンという意味で「ロケット・ピッチ」と名付けられています。
プレゼンは長々行えば良いというものではない。本質をコンパクトに表現すれば、3分+スライド3枚で十分、ということを見せつけられるイベントだったのですが、それ以上に短い時間でビジネスプランのプレゼンを行おうという動きが出てきたとのこと。その場として選ばれたのは、Twitter です:
■ Twitpitch: The Elevator Pitch Hits Twitter (ReadWriteWeb)
Stowe Boyd 氏が発案したもので、まさしく Twitter の140文字という制限の中でビジネスプランのプレゼンを行ってしまおうというもの。既に"twitpitch"で Twitter を検索すると、多くの書き込みがヒットするそうです(ちなみに Tweet Scan での検索結果はこちら)。上記の ReadWriteWeb の記事ではそれを一歩進め、「#twitpitch というタグを付けて投稿すれば、Twitpitch を行っている書き込みがより見つけやすくなる」という提案を行っています。確かにこの発想だけでなく、書き込みのルールが定着すれば、Twitter が事業のPRをする場としても活用されそうです。
以前シロクマ日報で「デートは3分で」というエントリを書いたことがありました。WEBを通じてごく短時間(1~5分間)の自己PRをし、気に入ったらデートの約束をしてもらえるという「ミニデート」サービスの話だったのですが、結びでこんなことを書きました:
Twitter の流行により、短い文章で考えをまとめることにすっかり慣れた……という方も多いようですが、意外とこの「ミニデート」が流行したら、「プレゼンが上手になった」という人も増えるかも!?そしたら就職活動にも導入されて、「応募される方は1分間のPRビデオを○○に投稿するように」なんてことが一般化したりしてね。
いや、「ビデオ版 Twitter」な Seesmic というサービスも登場していますし、意外と「ミニブログ/ミニビデオブログを通じて一次選考を行う」なんて場面(投資の依頼や就職活動だけでなく、営業やオーディションなど)は増えてくるのかもしれません。僕もブログを長々と書くのではなく、140文字で本質がまとめられるスキルを磨いておかないと……。
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