Twitter 時代になり、長いURLが敬遠されるようになった結果、様々なURL短縮サービスが登場してきているのはご存知の通り。で、実は Amazon も独自の短縮サービスを始めた「らしい」ということがレポートされているのですが、ちょっと注意しておいた方が良さそうです:
■ Amazon creates its own URL shortener for products (TechFlash)
仕組みは以下の通り:
- amazon.com のサイトで、販売している書籍の ISBN-10 を確認する。
- 確認した ISBN-10 の前に、"amzn.com/"を付ける。
- できたコードが短縮URLとして機能する。例えば、もうすぐ邦訳も出版される"Grown Up Digital"だとこんな感じ:
"amzn.com/0071508635"
という具合。また書籍以外の場合には ASIN(Amazon Standard Identification Number)を使うことで同様に動作し、ウィッシュリスト(欲しいものリスト)に対しても"amzn.com/w/+ウイッシュリスト番号"で短縮URLを作成できるとのことです。
これを見る限り確かにURL短縮サービスなのですが、実は Amazon からこの件について公式発表が行われた形跡が見られないとのこと。また公式サービスであれば、アフィリエイトリンクに対しても何らかの設定ができてしかるべきだと思うのですが、それについても特になし(もちろんどちらも見逃されているだけ、という可能性もありますが)。うーん、どういうことなんだろう。
上記の記事のコメント欄では、「"amzn.com"ドメインは以前からあり、この短縮URLも以前から有効だった」と指摘されています。気になったので whois で確認してみると、登録者の欄にあるのは"Amazon Technologies, Inc."という会社。一見 Amazon っぽいのですが、企業としての Amazon の正式名称は"Amazon.com, Inc."。ググってみても、「アマゾン・テクノロジーズ」との関係はよく分かりませんでした。
ということで、最悪の場合「Amazon とは関係のない第三者が運営しているサービスで、いまは正常に動作していても、突然悪意のあるページにリダイレクトされる」という可能性もあるかもしれません。まぁそんなことになれば、Amazon としても黙って見ているということにはならないと思いますが、何らかの公式発表があるまで"amzn.com/~"リンクを踏む際には注意しておいた方が良いかも。日本の Amazon に対しては同様のサービスは存在していないので目にする機会はそれほどないと思いますが、海外で上記記事が注目を集めているようですので、海外の方の Twitter をフォローしている場合にはどこかで出会う可能性があると思います。
もし本当に Amazon のサービスであれば、上記記事のコメント欄でも出ているように、いっそのこと本体のページと連動して「この商品について Twitter で発言する」ボタンを付けてしまう、ぐらいドラスティックな対応があると面白いのですが……。
> 「この商品について Twitter で発言する」ボタン
これは、今でもがんばれば出来るのですか?
引数つけて Twitter に渡せば発言フィールドに入力済みにできるようなら、手元のサービスにもいろいろくっつけてみたいなぁ。
投稿情報: Ryuji | 2009/05/09 15:13