「Twitter のアカウントを職種別に分けて表示する」というアイデアは目新しいものではありませんが(さらに公式のリスト機能も実装されましたし)、これはそれを上手く具体化したサービスかも:
■ American Express Is Twitter Crazy Too. Unveils Its Small Business Tweet Stream. (TechCrunch)
American Express が新たにスタートさせた"Pulse"というサイトについて。これは同社が以前から開設している中小企業のオーナー向けコミュニティ"OPEN Forum"の一部として設置されたもので、中小企業に関係する Twitter のアカウントをまとめて読むことができるようになっています:
で、これだけなら「まぁそういうアイデアってあるよね」で終わるのですが、細かいところまでちゃんと作り込まれています。まずは産業別の絞り込み機能:
画面上部にある"Industry"のメニューにカーソルを合わせるか、その下にある"browse by industry type"のプルダウンから産業を選ぶことができます。で、各産業別のツイートが読めるのですが、さらにその中で頻出しているリンクまで表示してくれます。例えば以下は、「自動車ディーラー」の分野で話題になっている記事:
実は「頻出リンク」の表示機能はトップページ、つまり全産業を集計したレベルでも表示されているのですが、これだと Twitt(url)ly や TweetMeme と同じようなサービスになってしまいます(それでも「中小企業に関係するアカウントの中での」という絞り込みが行われているわけですが)。しかし分野の絞り込みが可能になっていることで、「~の領域でいまどんな記事が話題になっているのか」が分かるわけですね。
さらに上のスクリーンショットのように、各リンクを含むツイートを表示させることもできます。ここで各ツイートにカーソルを合わせると、メニューがポップアップされて直接リプライやリツイートを投稿することも可能(OAuth 経由になります)。また左上にある星マークをクリックすれば、この記事に対する投票となり、重要な記事としてより上位に表示させることもできるようになっています(こちらも同じく OAuth 経由でのログインが必要)。
さらに Pulse に登録しているアカウントの中だけでの Trending Topics を表示する機能や(こちらは産業別の絞り込みはなく、全体での集計のみ)、同じく登録されたアカウントによるツイートを対象とした検索機能なども用意されていて、なかなか便利に使えそうな印象。ただスタートしたばかりということで、まだ登録されているアカウントの数が少ない印象を受けますが、今後の知名度如何でそれも解消されていくことでしょう。
ということで、ありきたりな……と言ってしまうと失礼ですが、既に登場しているアイデアでもしっかりと作り込めば、十分に価値のあるサービスになるのだということを証明しているのが"Pulse"ではないでしょうか。
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またまた宣伝で失礼しますが、スモールビジネスにも効果的なこと請け合いの一冊です。よろしくお願いします!
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