というわけで「Twitter 本・秋の陣」が続いているわけですが、今回はこの秋に発売される Twitter 本の中でも異色の一冊のご紹介を。
ご紹介、といっても以前からニュースサイト等で取り上げられていますし、ハッシュタグ「#twnovel」を Twitter 上で見かけたことがある方も多いでしょう。本邦初、いや世界初(?)となる、「140字で小説を書く」という試みを書籍化したのが本書です。
Twitter小説集 140字の物語 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009-11-05 売り上げランキング : 1253 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
参加されている作家さんは、以下の10名の方々:
- 内藤みか (@micanaitoh)
- 安達瑶♀ (@adachib)
- 新城カズマ (@SinjowKazma)
- 小林正親 (@Talkingdogdays)
- 渡辺やよい (@watanabeyayoi)
- 吉井春樹 (@harukiyoshii)
- 泉忠司 (@izutada)
- 黒崎薫 (@kaworu963)
- 枡野浩一 (@toiimasunomo)
- 円城塔 (@EnJoe140)
いずれも個性的な作風を持つ方々で、「140字でここまでバリエーション豊かな物語が綴れるのか」と驚くことでしょう。実際、短歌でいうところの「返歌」のようなものを Twitter 小説で試してみた例も紹介されているのですが、140字でできることは想像よりも遙かに多いのではと感じさせてくれます。
その意味で、本書は Twitter の使い方を学ぼうとしている個人、あるいは企業内の担当者にとっても参考になる一冊だと思います。もちろんハウツー本的な解説が載っているわけではありませんが、1つのツイートでどれほど多くの情報を伝えられるのか、あるいは人の心を動かすことができるのか、これほど具体的に示してくれる Twitter 本は他にないでしょう。単語の選び方、句読点や括弧の効果的な使い方といった点を学ぶのにも最適です。
いやいや、本書はもちろん「小説集」なので、当然ながら物語を楽しむという読み方もできます(と言うよりそちらが本筋ですね)。そして楽しんだ後は、自分でも「Twitter 小説」の作成にチャレンジしてみるというのはいかがでしょうか?実は本書を出版したディスカヴァー・トゥエンティワンさんは、「Twitter 小説大賞」を実施されることを発表しています:
■ Discover - Twitter小説大賞募集のお知らせ
「Twitter小説大賞」とは、twitterの「140字」という限られた文字数でストーリーを創り、 Twitter上で応募していただくディスカヴァーのオリジナル文学賞です。受賞作品は出版されるチャンスがあります!!あなただけの「140字の物語」をどしどしご応募ください。
書くのも、読むのも、あなたです!
とのこと。我こそは!と思われた方、ぜひエントリーしてみて下さい。
【以前に読んだ Twitter 本】
■ 【書評】『仕事で使える!「Twitter」超入門』
■ 【書評】『ツイッター 140文字が世界を変える』
■ 【書評】『Twitterマーケティング』
■ 【書評】『Twitterの衝撃』
■ 【書評】『Twitter社会論』
そして相変わらずの『「ツイッター」でビジネスが変わる! Twitter Power』ですが、おかげさまでご好評をいただいております!古本屋に並ぶのを待たずに、ぜひ今すぐご購入を~
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