AR(拡張現実)ネタ強化月間ということで、つい先ほど存在に気づいたiPhoneアプリをご紹介。起動してカメラをかざすと、その方向にあるはずの人工衛星や天体を表示してくれるというものです:
■ Hidden Sky: Augmented Reality for the iPhone
その名も"Hidden Sky"(隠れた/隠された空)という名前のアプリ(現在600円で販売中)。上にあるのは実際のスクリーンショットですが、ご覧のように主要な天体の位置と軌道を示してくれます。また左下にある時計ボタンをクリックすれば、日時を指定してその時点での天体/人工衛星の位置を表示させることも可能です。
こちらは"GOES 1"なる人工衛星を選択したところ。この状態でも、下にあるスクロールバーをグリグリと動かすことで日時を前後させることが可能。特定の天体/人工衛星がどのように移動していくかを実感することができます。またこの画面上にある右向きの青矢印をタップすれば、各天体/人工衛星の詳細情報を見ることも可能です。
またこんな地図モードも用意されていて、自分がいまいる位置から、どんな時間帯にどの方向に現れるのかを確認することもできます(ここでも時間をグリグリと前後させることが可能)。
実際の動きを見てみたい、という方はこちらのデモムービーをどうぞ:
人工衛星を見えるようにしてくれる……と言えば、ご存知"ToriSat"とそのiPhoneアプリが頭に浮かびますが、作者の一人である郷田まり子さん(@MaripoGoda)はこうコメントされています:
ライバルがあらわれた! と一瞬思ったけれど、コンセプトが全然違った。あちらは見えない物を可視化するというコンセプト。こちらは見えるものを実際に見るのを助けるというコンセプト。http://www.codeorgana.com/
(元ツイートへのリンクはこちら)
確かにToriSatは「ISSを見よう」というのがその最初のステップになっていますよね。郷田さんもブログでこう紹介されています:
■ 人工衛星トラッキングアプリ "ToriSat" を作ったよ (コーヒーサーバは香炉である)
人工衛星を生で見たことってありますか。これがけっこうおもしろくて、人工衛星も、モノによっては都会で普通に肉眼で見えたりするんです。とりあえず国際宇宙ステーション (ISS) は東京でも余裕で見えます。次に明るいものは多分ハッブル宇宙望遠鏡なんですが、肉眼だと、ちょっとぎりぎり、ってところです。ハッブル見るなら死兆星が見えるくらいの視力は必要かも。
そんな人工衛星の肉眼観測を楽しむための Web アプリ「ToriSat」を作ったので、ご紹介します。
実際に両方のアプリを同時に使ってみると、その設計思想の違いというか、「こんな使い方をして欲しいんだ」というメッセージの違いを実感します(ToriSatにはTwitterとの連携機能なども付いていますし)。別にどちらが優れているということではなく、ARを天体観測に応用するとどうなるか、という表現のバリエーションを楽しんでみたいですね。
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