飛行機の中(フライト中)でもWi-Fiを使えるようにするサービスは以前からありましたが、一部撤退する航空会社もあるなど、現時点ではマイナーなサービスにとどまっているようです。そんな状況を打開すべく、米国でこんな施策が登場しました:
■ Airlines offer free in-flight Facebook (USA TODAY)
タイトルで言い切っていますが、一部の航空会社で、Facebookへのアクセスが機内の無料サービスとして開始されたとのこと。合計で6,000機以上の旅客機に機内Wi-Fiを提供している"Gogo Inflight Internet"というサービスのプロモーションとして行われるものですが、実は同サービスで統計を取ったところ、機上で最もアクセスされているサイトがFacebookだったのだとか(ちなみに最も行われているタスクはメールの送受信だそうです)。従って「Facebook無料!」を打ち出せば、良い宣伝効果が期待できると。
さらにこのプロモーションが上手なのは、Facebookを使っているうちに外部のサイトへとアクセスしたくなった場合、フライト時間に応じて約5ドル~13ドル程度の追加料金を払うことで可能になるという点。他人のアップデートに外部サイトへのリンクが貼ってあることなど普通ですから、これはなかなか上手い釣り針ではないでしょうか。
しかし彼の国では、Facebookはフライト中でもチェックしたいサービスなのですね……そういえば先日ご紹介した『Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム』の中で、著者の山脇さんが映画『ソーシャル・ネットワーク』中のワンシーンを指摘していたことを思い出しました:
映画『ソーシャル・ネットワーク』の中で、フェイスブックを始めたばかりという女子学生がいう。
「サイコーにクールなサイトよ、でもハマるから気をつけて!1日に5回も見ちゃう!」
そう、人は、人とのつながりを、いつも、いつも、確認していたい生き物なのだ。
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