以前『五感刺激のブランド戦略
』という本を読んだのですが、それによると、嗅覚は人が受け取るイメージの中で重要な役割を果たしているのだとか。以下に著者のインタビューがありますので、興味のある方はご参照下さい:
■ 「五感」を生かした強いブランド創造を (広告月報2006年8月号)
「ある匂いをかぐと過去の記憶がよみがえる」ということは、科学的な調査をしなくても経験的に正しいと感じますよね。化粧品メーカーなど、以前から「匂い」を重視する企業はあったと思いますが、最近は様々な分野で応用が進んでいるそうです。
しかしWEBサービスじゃテキストと音しか伝えられないし・・・と思いきや、Flickr を活用したこんなサービスがあるそうです:
■ smllr.com
Flickr に登録されている写真を現像し、指定の住所に届けてくれるというサービスなのですが、類似サービスと異なるのが「好みの香りを付けてくれる」という点。「香りデータベース(smell database)」に登録されている香りをタグ(smllr tags)として付与する、という仕組みなのですが、「リンゴ」「コーヒー」「バラ」など様々なタグが用意されています:
希望の匂いが見つからない場合、「香りタグ」への追加リクエストを出すことが可能とのこと。現在はアメリカ合衆国とイギリス国内限定のサービスということで、欧米文化の中にある香りしか用意されていませんが、もし日本にまで進出するようなことがあれば「ヒノキ」「ヤキトリ」「ヤキニク」なんてタグが考えられるかも(そんな匂いのついた写真なんていらないかもしれませんが)。
ごく簡単なアイデアで、用途も限定されているサービスですが、誰かにグリーティングカードを贈るときなどに使えるのではないでしょうか。また化粧品や香水のメーカーが、販促の一部として使えるかもしれませんね(お好みの香水の香りを付けて無料配送しますよ→贈られた人が気に入ってオーダーする、なんて効果を狙ったりして)。また「香りタグ」の方に着目して、「『コーヒーの香り』というタグが付けられた写真を一覧する」なんて機能ができれば、嗅覚の側面から写真を分類するという新しい手法にまで発展するかもしれません。
ちなみに、WEB経由で直接「匂い」を届けてしまおうという試みも盛んに行われているようです:
■ インターネットの匂い:Smell Over IP (Passion For The Future)
そのうちPCにも「香り放射装置」が内臓されるようになったりして。
< 追記 >
騙されました!yuco さんからのコメントで初めて気付いたのですが、このサービス、冗談に過ぎなかったようです:
■ “ニセモノ”のオンラインサービスに引っかかる (ITmedia)
「登録もせずに書いてしまった」とは、まさに僕のことです。面白そう、だけでよく調べもせずに書くことのないよう、以後注意いたします。
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