最近忙しいです。僕の場合、忙しいと最初に削られるのはテレビを見る時間。 けど忙しくても見たいテレビ(時効警察とか)はあるわけで、 例えば会社にいてもその時間だけテレビを見れたりとか、HDDに録画しておいたものをケータイで見れたらいいなぁなどと日々感じています。
そんなわけで、「世界情報通信サミット2006」 で紹介されていたSlingBoxという装置がすごく欲しくなりました:
テレビ番組を携帯電話にリダイレクト― ―Sling Mediaの新ソフト(ITmedia)
このSlingBox、CESでも話題になっていたようですが、 世界情報通信サミットのパネラーの方々も(社長が来られていたせいもあって?)口々に「これ欲しい」「どこに行けば買えるの?」 と話しておられてました。ソニーのロケーションフリーテレビと同じ発想を、 「家の中でどこでも」から「(インターネットを通じて)世界中どこでも」に広げた点が面白く、率直に「こんなの欲しかった!」 と思ってしまいます。
インターネットを通じてロケーションフリーを実現する、という発想は、 別の分野にも応用できるのではないでしょうか。テレビだけでなくラジオ、CD、デジタルカメラで撮った写真など、 既存の技術でロケーションフリーが実現できる(あるいは既に実現されている)ものは多いと思います。個人的に言うと、 自分の蔵書を電子化して、世界中どこからでも閲覧できるようにしておくサービスがあったらいいなぁと感じているのですが、どうでしょうか。 こんなサービスがあれば、「今日のプレゼンに必要なデータが載った本を、自宅に置き忘れてしまった」 などという場合でもあわてる必要が無くなります。
サービスを実現する方法はいろいろあると思いますが、 例えば超高性能のスキャナとOCRを備えたキオスクを各地に設置(あるいはコンビニ、DPE、古本屋に併設)するというのはどうでしょうか。 そこに電子化して欲しい本を持ち込むと、スキャンして画像ファイルにすると共に、可能な限りテキストを認識してくれるとか (OCRできない本については画像ファイルのみ保存)。そのデータを専用サーバに保管しておき、 自分専用のアカウントでアクセスしない限り閲覧できないようにしておけば、著作権の問題もクリアできるのではないでしょうか(この辺、 個人で利用するための書籍の電子化がどこまで許されるのかによりますが)。さらに蛍光ペンを使う感覚でアンダーラインが引ける機能とか、 読んだページを記録しておき、次にアクセスした時にそのページから読書を再開できる機能とか、様々な付加機能が考えられると思います。
こうして様々なコンテンツが電子化、ロケーションフリー化されて行くと、 次に必要になってくるのは「家庭内Google」--つまり様々な場所に分散した、多種多様な自分専用コンテンツをクローリングし、 検索可能にしてくれる技術でしょう。ロケーションフリーの時代は、より検索技術に依存する時代になるのかもしれません。
コメント