これは面白い。Google が David Rumsey Historical Map Collection と協力し、Google Earth 上で古地図を閲覧できるようにしています:
■ Google Earth in 4D (ZDNet.com)
タイトルにある"4D"という言葉が的確に表現していますね。4次元、すなわち「縦×横×高さ」に加えて、「時間」まで表現するようになったわけです。最近 Microsoft の Virtual Earth が立体表示に力を入れていますが、Google はそこからさらに一歩進む可能性を示した、と言えるでしょうか。
試しに「1680年東京」という地図を表示させてみました:
Wikipedia によれば、1680年は江戸時代で、徳川綱吉が江戸幕府5代征夷大将軍となった年。この地図が書かれた7年後に、有名な「生類憐みの令」が告知される、と言えば時代感覚がつかめるでしょうか。当然古地図は地球全体をカバーしているわけではないので、上のスクリーンショットのように途中で区切れてしまうのですが、逆にどの辺りをカバーしているか把握しやすいと思います。また道路なども通常通りオーバーレイできるので、現代のどの辺かが簡単に分かります(首都高1号羽田線は海の真上・・・)。
ちなみにこのくらい拡大することも可能(中央にある赤枠が現在の東京駅):
この他にも、現状では以下の古地図を見ることができます:
- World Globe 1790
- North America 1733
- United States 1833
- Lewis and Clark 1814
- New York 1836
- San Francisco 1853
- South America 1787
- Buenos Aires 1892
- Asia 1710
- Middle East 1861
- England, Wales 1790
- London 1843
- Paris 1716
- Africa 1787
- Australia Southeast 1844
今後もサポートされる地図が増えると楽しいですね。ちなみにこの機能の使い方ですが、使用言語を英語に設定した上で、"Layers" にある Featured Content > Rumsey Historical Maps と選択すればOKです(ただしバージョン4.0のみ)。
面白いですね。
TB&記事中でのリンク させて頂きました。
投稿情報: 朝霧 圭太 | 2007/06/15 10:05