遅ればせながらドリコムブログの広告騒ぎについて、勝手なコメント。僕はドリコムブログを使ったことがないので、まったくの部外者なのですが(ただ某ブログがドリコムのシステムで構築されていて、その対応の悪さを感じた経験はあります)。
とりあえず、以下のような現状だと認識しています(参考:mediologic.com さんのエントリ):
- 無料ブログホスティングサービス「ドリコムブログ」にて、必ず表示される広告の位置が「左サイドバー」から「記事末尾」に変更される(※コメントを読むと、特定のコードを埋め込むことで広告を消せるらしい)。
- ユーザーへのお知らせはこの記事で行われ、事前の告知は無かった。
- ところが記事の枠線内に広告が掲載されたために、あたかも広告が記事の一部のように感じられることに。
- ユーザーが反発、抗議するも、運営側は「元の場所には戻せないのでこのまま運営する」と発表。
- さらに管理画面にも広告が表示されるようになった模様(この記事のコメント欄参照)。
- 一部ユーザーはFC2など他サービスへの引越しを開始。
このように把握したうえで(※誤りがあったらご指摘下さい)、ちょっと感じたことを。
基本的に営利目的の無料サービスなので、運営側が自由に仕組みを変えられて当然だと思うのですが、ユーザーにとって自分のブログは「我が家」のようなものです。少しずつ手を掛けて、使い勝手を良くして、みんなに来てもらえるように住所(URL)をお知らせして……しかも長く使っていれば様々な「跡」や思い出が蓄積される。仮に大規模な自然災害に見舞われたとしても、精神的・物理的な理由から簡単には引越しできません。だから運営側は何をしても良い、ではなくて、ユーザーの心理に十分配慮しないと、ちょっとした行為が彼らを深く傷つける結果となるでしょう。
そもそも WEB2.0 時代のWEBビジネスでは、「コミュニティをつくること」が最優先されるべき点の1つなはずで。ユーザーに満足してもらうことが、収益を上げることよりも優先される(というよりユーザーの満足から収益が生まれる)と認識すべきでしょう。WEB2.0 企業の代表として取り上げられることの多いドリコムがこんなミスを犯してしまうのは、いったいどうしてなんだろうなぁと不思議に感じています。ちょっと考えれば分かりそうなのに……。
少なくとも、事前にユーザーに相談したり、理解を求めるという発想は無かったのでしょうか。「サービスは提供する側のもの」「ユーザーはそれを消費するだけの存在」という意識がどこかに残っていたのかな、と思います。運営者とユーザーがフラットな関係でつながり、一緒にサービスを育てていくようなコミュニティをつくるというのは、言うは易し・行うは難しということなのでしょう。
ずっと昔『eBayオークション戦略』という本を読んで、eBay がコミュニティの創造をどれだけ重視し、どのような努力を行ったかを知って驚かされた経験があります(昔と言ってもたった5年程度なのに、すごい環境の変化だ)。帰ったら本棚から引っ張り出して、久しぶりに読んでみよっと。
広告は消せる人と消せない人がいるようですね。
投稿情報: 栗先生 | 2007/02/27 12:55
栗先生さん、ご指摘ありがとうございました。
コメントで紹介されていたやり方では、広告を消せない人もいるのですね・・・想像ですが、誤った情報も飛び交っているのではないかと思います。それがさらに不満を煽る、という悪循環もあるのでは。
投稿情報: アキヒト | 2007/02/28 19:19
アドセンスとマイクロアドは競合するので嫌がるでそ
投稿情報: 名無しさん | 2007/05/10 19:03