時としてカレンダーは、日付を伝える以上の役割を負うことがあります。スケジューラーとして、ポスターとして、癒しグッズとして(ex.相田みつを)等々。特に壁に張り出すタイプのものには様々なメッセージが掲げられていることがありますが、WEBサイトの開発に携わる方々にこんなカレンダーはどうでしょうか:
■ Bad Usability Calendar 2007 is here! (IAllenkelhet)
ユーザビリティに関する Tips を集めて、カレンダー形式でまとめています(1ヶ月につき1つなので、計12個のアドバイスを掲載)。サイズはA3なので、プリントアウトして壁に貼るとよいかも。ちなみに各PDFファイルへの直リンクはこちら:
■ Bad Usability Calendar 2007 / 2006 (共にA3サイズ英語版)
ちなみに2007年版の内容はこんな感じ:
- グラフィックデザインを優先するな
- カテゴリーには分かりやすい名前を
- エラーメッセージは開発者のではなく、ユーザーの言葉で書け
- 色だけでメッセージを伝えようとするな
- プロトタイプにも現実のデータを使え
- 「ニュースサイトの罠」に落ちるな -- 広告にコンテンツを埋没させないこと
- 気持ちを抑えろ -- クリエイティビティのためのクリエイティビティはいらない
- 使えない検索機能ならいらない
- プロらしく見えるように -- ミスとその修正は信頼感を損ねる
- ある物事は様々な物事と関係している -- 中には役立つものもある
- AJAXがクールなのは、ユーザーのためになるときだけ
- コンテンツに適したジャンルを選べ
ついでに2006年も終わってしまいましたが、いちおう訳しておくと:
- ポップアップは控えよ
- 全てのページに適切なタイトルとサブタイトルを
- 情報は分かりやすく
- 赤と緑を組み合わせると、色盲患者には見えづらくなる
- ニュースを主コンテンツよりも目立たせるな
- ユーザーを待たせるな
- 重要な情報は1つの画面に -- スクロールは避けること
- 可読性に配慮せよ
- ユーザーがいまどこにいるのか分かりやすく
- テキストは読みやすいように体裁を整えよ
- ユーザーが分かる言葉で書け
- よけいな装飾を控えよ
こんな内容です。ちなみに2007年版はクリエイティブ・コモンズとなっていて、配布・翻訳が許されるとのこと。イラストレーターで編集可能なデータはこちらでダウンロードできるので、時間のある方は日本版を作られてみては?
ライフハック系の書籍や記事は相変わらず人気ですが、すぐに忘れてしまったり、なかなか長続きしないもの。こんな風にカレンダー形式でまとめて張り出すようにすれば、毎日思い出して実践できるかもしれませんね。というわけで、今年10月ぐらいには「ライフハックカレンダー」が書店に並ぶ光景が見られる・・・でしょうか?
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