週末なので軽いネタで。swissmiss 経由で知ったものですが、1984年に発表されたオリジナル版 Macintosh のユーザーマニュアルを紹介しているエントリがありました:
■ Thoughts on (and pics of) the original Macintosh User Manual (peterme.com)
見たことがない、という方(僕も初めてでした)は、ぜひご一読を。写真を見るだけでも価値があると思います。デザインは流石の一言ですね。
ちなみに前半の"Chapter 1"から"Appendices"までの写真は、それぞれのチャプターの表紙となっているページとのこと。マニュアルにもかかわらず、「第1章」というただの言葉で終わらせずに、「マックがある生活」をイメージした写真が大きく掲載されているわけですね。マニュアルじゃなくて、カタログの写真だよと言われても気づかないかも。個人的に、Chapter 6 と Appendices (以下の画像)のどでかいマックを持ち運ぶシーンが気に入りました。
また"Carrying Case - On The Go!"以降は各章の中身になるわけですが、1984年のユーザーマニュアルということは、PCやGUIというものに初めて触れる人ばかりなわけですよね。例えば、こちらは「スクロール」の説明文:
画面を巻物のようなものと捉え、スクロールという操作について説明しています。図の上には「多くの場合、ウィンドウを大きくしても、ドキュメント全体を表示することはできません」という解説が。またこちらは、Finder の解説:
「Finder はマッキントッシュに内蔵されているアプリケーションで、ドキュメントを管理したり、あなたとディスクの間のやり取りをコントロールするために使います。Finder は『マッキントッシュ・ハウス』の玄関からのびる廊下のようなものです。あるアプリケーション(家の中にある部屋のようなもの)から別のアプリケーションへ移動することを管理し、またそれらのアプリケーションで作成されたドキュメントも管理します。」という一文が。Finder を廊下、アプリケーションを家に例えているのが面白いですね。
こうして見ると、古いマニュアルを見返してみても新たな発見があるのかも(もちろん良くできたマニュアルである必要がありますが)。マニュアル類は捨てずに持っているよ、という幸運な方は、ぜひ確認してみて下さい。
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