これは日本でもすぐに始まりそう、というかやっている方がいておかしくないかも。
■ A Professor's Tips for Using Twitter in the Classroom (Wired Campus)
テキサス大学ダラス校の David Parry 助教授(専攻は Emerging Media and Communications =次世代メディアとコミュニケーション、とのこと)が、授業で Twitter を導入して成果を上げたというニュース。
彼が教えている"Introduction to Computer-Mediated Communication"という授業に参加した学生20名に Twitter のアカウントを取るように命じ、彼のアカウントを follow させると共に、毎週宿題の一部としてメッセージを書き込むようにさせたそうです。ただし書き込みは授業に関係したことだけでなく、「ウサギを飼いはじめました」などプライベートなこともOKだったとのこと。その結果、
The immediacy of the messages helped the students feel like more of a community, Mr. Parry said in an interview Monday. “It was the single thing that changed the classroom dynamics more than anything I’ve ever done teaching,” he said.
(Twitter を介した)メッセージの即時性により、学生達はよりコミュニティ意識を持つようになった、と Parry 氏はインタビューで述べた。「これまで教えてきた中で、ここまでクラスのダイナミクスを変えたものはありません。」
とのこと。短い記事なので詳細は不明ですが、「当初 Twitter に批判的だった」 Parry 氏に賞賛させるほどの効果をもたらしたようです。またここでの経験を踏まえ、「教育機関での Twitter 利用法」というレポートをまとめられています:
■ Twitter for Academia (academhack)
せっかくなので、ここで列挙されている「教育機関での Twitter 利用法」をタイトルだけ訳しておくと:
- 授業に関するチャット
- クラスのコミュニティ形成
- (Public Timeline を見せて)外の世界に目を向けさせる
- あるテーマに関する発言を追う
- あるイベントに関する発言を追う
- 簡単にフィードバックを得る
- (学外の)有名人・専門家を追う
- 文法の誤りを直す
- ルールに従って文章を書く訓練
- 教育機会の最大化
- 公開型ノート
- 作文の宿題
とのこと。中にはこじつけっぽいものもありますが、先生や他の生徒とコミュニケーションが取りやすくなるという点は確実ですよね。
僕は計3回も大学という場所に通ったので、時と場合によって「Twitter が有効か否か」という問の答えが違ってくるように感じているのですが、確かにいま学生で尊敬する教授が Twitter やってたとしたら「あの先生を follow しよう!」と思うに違いありません。また、1つのクラス内でのコミュニケーションは閉じたものになりがちですが、例えばあるテーマについて複数の先生(と多数の生徒、さらには学外の人々)と Twitter 上で語り合う、などという使い方もできるのではないでしょうか。
しかし Twitter で課題提出、ってすごい状況ですね。他の生徒、さらには学外の一般人からもツッコミを受けかねない、っていうのは「ちゃんと宿題しなきゃ!」という負のインセンティブになるかも。あ、まさかそれが真の狙い……?
面白そうな宿題ですね。
パソコンがあることは前提ですね。
投稿情報: Taichi | 2008/01/29 20:17
はじめまして。
個人的にはその授業専用のSNSというのを使って講義しています。割と学生には好評です。Twitterも良さそうですね。
投稿情報: pen | 2008/01/31 00:50
> Taichi さん
コメントありがとうございます。
確かにPC、もしくはケータイがあること前提になってしまいますね。まあ授業が授業("Introduction to Computer-Mediated Communication"、「コンピュータを介したコミュニケーション序論」といったところ)なので、それなりの生徒が参加してくると思いますが、導入できる場面は限定されると思います。
> pen さん
コメントありがとうございます。おぉ、授業でSNSを使われているのですね。僕が最後に大学を出たときは、メールとWEBページを活用していた程度ですから、時代は進んでいるなぁ……という感じです。機会があれば、ぜひ Twitter でも実験してみて下さい。
投稿情報: アキヒト | 2008/01/31 14:20