正直な話、SEだった頃はテスト作業があまり好きではありませんでした。テストは地味で根気がいる作業だし、何かを作り上げている時の方がどうしても楽しいですからね。しかしバグを見つけるのが好きで好きで仕方がない、という方は、このサービスがぴったりかもしれません:
■ uTest Now Open for Business: Get Paid to Find Software Bugs (TechCrunch)
紹介されているのは uTest というサービス。その名前から連想される通り(?)、ネット経由で様々な人に参加してもらい、彼らにベンダーのテスト作業を代行してもらおうという発想です。誰でも参加が可能で、作業内容やスキルに応じて報酬が支払われるとのこと。TechCrunch は「ペイ・パー・バグ」モデルと例えているのですが、言い得て妙かもしれません。
ただ「バグを見つけてナンボ」だと、参加者は「バグを出さない企業」からの依頼を避けるようになってしまうかもしれません。TechCrunch の解説によれば、
It is important to note that bug prices will fluctuate in real-time based on a variety of parameters, including: Bug type (logical, GUI), type of application (Web, desktop), number of testers that fit the required profile for the testing environment, bugs left to find, and more.
バグ価格は様々なパラメータによって変化するということを述べておかなければならないだろう。そのパラメータには、バグの種類(ロジック、GUI 等)/アプリケーションの種類(WEB、デスクトップ 等)/要求されたテスト環境に合致するテスト参加者の数/残りのバグ数、などが含まれる。
とのこと。実際、ユーザー(テスター)登録する際には使用するPCやOS、ブラウザの種類、また言語設定などを詳しく尋ねられました。また uTest のサイト上では、
As you complete releases, you will earn reviews from your coworkers and begin to build reputation. Testers will be able to command higher wages for experience, aptitude in finding bugs, and overall positive ratings.
作業結果を公開すると、あなたは他の参加者からのレビューを受けることになり、評判が築かれます。参加者はこれまでの経験、バグ発見能力、評価に応じて高い報酬を要求することができます。
とあり、過去の実績や他者からの評価(星5つで評価される)によっても報酬が変わってくるようです。(当然ですが)単に「バグ見つけました!お金下さい!」という仕組みではなく、難しい依頼をこなせばちゃんとした対価が支払われるようですね。またテスター同士がプロフィールを公開して、交流できるような画面が用意されていますから、「○○さんのバグ発見能力はスゴイ」みたいな名誉も得られるのではないでしょうか。
ということで、さっそくテスター登録してみたのですが、実際にテスト作業が行えるようになるのはまだ数週間先のようです。ただ既に企業からの依頼はあり、
888.com, IncrediMail, SecondRotation, AmericanWell, Trusteer, Hiro-Media, Iminent, GroupGain
などが最初の依頼主になるとのこと。バグ退治の腕に自信のある方は、お小遣い稼ぎ&名誉のために参加されてみては。
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