お酒によく合う「柿の種」。ついに007ことジェームズ・ボンドも口にする日が来るかもしれない、というニュース:
■ 「マティーニともよく合う」 柿の種が米進出 (asahi.com)
ビールのおつまみや、お茶菓子として、「柿の種」は国民的な米菓だ。ちょっぴり辛みがあり、風変わりな形をしたこのあられが新潟県内に誕生して85年。米菓最大手の亀田製菓(新潟市)は今年、米国での試験販売に乗り出した。「柿の種」から「Kakinotane」へ。新潟の味が世界へ羽ばたく。
とのことで、今まで米国進出していなかったのが不思議なぐらいですが、亀田製菓がロサンゼルス市内のスーパー数店舗で"Kakinotane"の販売を始めたとのこと。既に帝国ホテルでは外国人客に人気で、「ジントニックやマティーニなどのカクテルにも驚くほど合う」とのことですから、海外進出が順調に進めば本気でジェームズ・ボンドがポリポリする日が……来ないか、やっぱり。
しかしこの柿の種、
「柿の種」を最初に作ったのは、長岡市摂田屋町の「浪花屋製菓」だ。創業は19(大正8)年。やがて薄く切ったもちを何枚かに重ね、小判型の金型で切り抜いてあられを作り始めた。が、その金型をうっかり踏みつぶしてしまい、元に直らないのでそのまま使用したところ、ゆがんだ形のあられができた。得意先から「柿の種に似ている」と言われ、ヒントを得て、23(大正12)年に「柿の種」が誕生した。
というトリビアをご存知の方は多いと思いますが、
創業者は米菓振興のため進んで製法を伝えたため、多くの業者が追随したという。ピーナツ入り柿の種を県内で初めて商品化したのは亀田製菓で、66(昭和41)年に発売された。
というのはご存知だったでしょうか。そう言えば「柿の種」って、お馴染み「柿ピー」やチョコレートコーティングしてあるもの等いろんな種類があるなぁと思ってたら、ソース……じゃなくて製法が公開されていたのですね。その後85年も生き残り、海外進出まで果たすのですから、創業者の願いも無事に叶ったと言えるのではないでしょうか。
ちなみに上記の記事によれば、「帝国ホテルこそ、柿の種とピーナツを組み合わせた、いわゆる「柿ピー」を日本で初めて考案し、提供したという伝説を持っている」とのこと。たらればは禁物ですが、「柿の種」がある1社だけの商品だったとすれば、ピーナッツと混ぜて食べるという発想も生まれなかったかもしれません。個人的には「柿の種」ではなく「柿ピー」の方が好きなので、オープンソースに踏み切った浪花屋製菓さんを賞賛したいと思います。
……良い話を聞いた記念に、今夜は「柿ピー」で一杯にしようかなー。
>今まで米国進出していなかったのが不思議なぐらいですが、
もっと不思議なのがドイツ進出してないこと。
柿の種と言えばビール。ビールと言えばドイツ。
ならばとりあえずオクトーバーフェスタにでも参考出品して
様子を見れば、今頃はドイツでも普通に食べられていた
かもしれないのに。
米菓なだけに、日本と違って米が主食でないヨーロッパ
諸国では、意外に生産も難しいでしょう。
投稿情報: とおりすがり | 2008/06/08 16:33