小ネタです。ハーバード・ビジネス・レビューの最新号(2008年8月号)によると、「軽蔑」は自分の健康にとってマイナスなのだそうです。
記述があったのは「パートナーシップの心理学」という記事。心理学者のジョン・ゴットマン氏とのインタビューなのですが、この方は過去35年間に約3,000組の夫婦を調査し、夫婦を結びつける感情とは何かを研究されてきたそうです。で、「人間関係で注意すべきことは何でしょう」という問いに対して、こう答えられています:
私の研究について知っている方ならば、軽蔑が最もよくないことを覚えていることでしょう。軽蔑は嫌悪感を伝え、人間関係を壊すからです。「君にはうんざりだ」というメッセージが伝われば、妻とのいさかいは解決できません。軽蔑はいさかいや否定的な気持ちを否応なく増幅させるものです。
我々の研究ではまた、だれかに軽蔑の気持ちを向けている人は、インフルエンザ、風邪などの感染症にかかりやすいことがわかっています。軽蔑心は免疫系を阻害し、愛情や賛美は防御するのです。
とのこと。インタビュー記事なので具体的なデータ等はないのですが、面白い話ですよね。
軽蔑が免疫系を阻害し、風邪やインフルエンザに罹りやすくする――となれば、他人を軽蔑するのもたいがいにしておいた方が良いかもしれません。で思い出すのが、最近話題のネガティブ・コメント(ネガコメ)。誰かを攻撃するのもいいけど、その度に感染症のリスクを高めているのですよ……なんてね。ということで、あんまりネガコメしないでね(結論)。
ちなみにジョン・ゴットマン氏、こんな本も書かれているそうです:
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