以前、「大学のテキストが高いことを問題視する人々が、オープンソースのテキスト『オープンテキスト』を配布しようとしている」というニュースを紹介しましたが(一方で「ファイル共有でテキストを手に入れてしまえ」という人々もいることも)、既に経済学に関しては、無料で配布中のテキストがあるとのこと:
■ If You're Looking To Learn Basic Economics, Here's A Free Textbook (Techdirt)
カリフォルニア工科大学の R. Preston McAfee 教授が書いた経済学の入門テキストが、無料でダウンロード可能になっているというニュース。PDF版だけでなくWORD版も公開されており、WORD版は編集可能で文字通りの「オープンソース」テキストとなっています。
ダウンロードはこちらからどうぞ:
■ Introduction to Economic Analysis
WORD版は、"Source Code"(ソースコード)という名前が付けられたリンクからダウンロードすることができます(シャレが上手いですね)。Lulu でプリント版を購入する($11.10)こともできるのですが、ファイルであれば一切コストはかかりません。ただし300ページ以上もあるので、「やっぱり紙じゃないとアンダーラインとか引けないし」という方は逆に紙代・インク代で高コストになってしまうかもしれませんが。
ちなみに「無料で公開されてるんなら、内容もそれなりだろ?」という方は、以下のロサンゼルス・タイムズの記事をどうぞ。このテキスト、ハーバードを始めとしたいくつかの有名大学で正式採用されているそうです:
■ Free digital texts begin to challenge costly college textbooks in California (Los Angels Times)
以前も書きましたが、大学のテキストってやたら高いんですよね。需要と供給の関係で、専門書の値段は高くなるものだということは分かっているのですが、にしても学生に大きな負担を強いるのは避けられるべきでしょう。他の分野でも(そしてもちろん日本語版でも)、入門的な教科書が「オープンソース化」されていくことを期待します。それはまた、社会人の中にも「改めてあの教科を勉強しよう」と思い立つ人を増やすことにつながるのではないでしょうか。
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