昨日の Seth Godin's Blog からの引用がウケたので、性懲りもなく再び彼のブログからの引用です:
■ Five tips for better online surveys (Seth Godin's Blog)
タイトルの通り、オンライン上でのアンケートをより良いものとするための5ヵ条。特にオンラインアンケートに限った話ではないですし、いくつかはよく指摘される点ですが、ご参考までに簡単に訳しておくと:
- 全ての質問はコストがかかる(回答者の誠意や善意を費やすという意味で)。無駄な質問はしないこと。「それに回答してもらうことによって何をしたいのか」を念頭に置いて質問を考えるように。
- 全ての質問は回答者の考えを変える。「どちらの方が嫌いですか?」などという文は、回答者の頭に(後で思考を変えてしまう)種を植え付けるようなものだ。
- いつでも中断できるように。例えば20問もの質問があるのなら、5問ぐらい答えた段階で中止もできるようにした方が良い。
- 少なくともいくつかの質問は、シリアスではなく楽しめるようなものにするように。退屈なアンケートは退屈な結果しかもたらさない。
- 決まり切った質問文を、たまには思い切って変えてしまおう。
こんな感じ。またセスはこれらのまとめとして、「アンケート屋たちが自分の大事な顧客にアンケートを投げる前に、顧客を楽しませるようなものにするよう努力してもらおう」的なことを言っています。彼らしい考え方というか、アンケートであっても大事な顧客との接点なのだから、退屈させることのないようにということですね。
ちょうど最近、マクロミルにユーザー登録して様々なアンケートに答えているのですが(純粋にお小遣い稼ぎが目的で)、確かに長いアンケートや「この感想を5段階評価して下さい」的な質問は途中で退屈になってしまうことがあります。酷い場合は30個ぐらい評価する対象を与えられて「これらに当てはまる回答を次の10個の選択肢から……」的な質問を投げかけられる場合も。もちろん依頼主の企業は明らかにされないのですが、質問内容からなんとなく企業がイメージできる場合もあり、「こんなこと聞くんだー」的な印象を受けることがあります。「オンラインアンケート」というツールが生まれ、消費者に何かを聞くことは格段に手軽になったのかもしれませんが、それでも様々な「コスト」を消費していることを意識しなければいけないのでしょうね。
ちなみにセス・ゴディンというのは「パーミッション・マーケティング」や「バイラル・マーケティング」等の言葉を世に広めた人物の一人。最近の著作ではヒットは少ないのですが、いろいろと参考になる意見を言っているので、ご興味のある方はどうぞ:
選択肢の中に全く該当するものがない場合もイヤですね。
例えば,企業イメージに関するアンケートにおいて,賛美するような内容の選択肢ばかりだと私は絶対ヘソ曲げてしまいますし,そのアンケートを機にその企業のイメージがダラ下がりになったりしますね(爆)。
一言,云ってもらうのがアンケートの本来の目的だと思うんだけどなぁ。
なんだか,アンケート業者の提灯持ちぶりがハナについてしまいますよねぇ。
ま,そうしておけば企業側担当者のご機嫌は取れて,また利用してもらえるんでしょうけどね。
意味ねーじゃんと思ったりして…。
投稿情報: ふりぃだむ | 2009/02/20 10:39