現在進行形の話ですが少しだけ。日本初の「Twitter 議員」の一人として有名な、民主党の逢坂誠二さん(@seiji_ohsaka)が Twitter 上で発したこんな一言が波紋を呼んでいます:
昨日、総理が決まり組閣。現在、副大臣や政務官の人選中。明日の本会議で、常任委員長が決まる。徐々に政権の体制が決まりつつある。今後、具体的に政策が動き出し行きます。こんな中で、もう既に「公約破り」とか非難の声があるが、ちょっと気が早すぎるかも。政権スタート後、まだ2日目です。
詳しい説明はありませんが(現時点でこの後に投稿なし)、この中で指摘されている「公約破りとかいう非難の声」とは、以下の問題のようです:
■ 新聞が書かない民主党の「公約破り」 (山口一臣の「ダメだめ編集長日記」)
■ 非記者クラブメディアを排除した鳩山首相初会見への落胆 (週刊 上杉隆|ダイヤモンド・オンライン)
ネットでも騒ぎになっているので説明不要かと思いますが、鳩山首相が「記者クラブ廃止」を約束していたにも関わらず、それがどうやら守られそうにないという問題です。これに対し、逢坂議員は「まだ2日目なのだから」とコメントしているという構図ですね。
逢坂議員のアカウントに対して、Twitter 上ではこんな反応が起きています(以下のウィジェットはリアルタイム更新ですので、閲覧時点では騒動が収まっている可能性もあります):
このように、多くの反応は逢坂議員に対して批判的で、中には「日本の Twitter 史上初の"炎上"」などというコメントもなされています(個人的に"日本初"はこちらだと思いますが、まぁ1位を決める話でもないので)。
もちろん逢坂議員にも言い分はあると思います。そもそも「公約破りとか……」という部分が実際には違う件を指している、という可能性もあるでしょう。仮に記者クラブの件だとしても、確かに一朝一夕には実現できない話です。「長い目で、暖かい目で見て欲しい」という気持ちも分かりますし、またそういった意見を表明している Twitter ユーザーも少なくありません。さらに言えば、世間からの批判を恐れて口当たりの良いことしか言わない政治家よりは、自分の意見を言う政治家の方がよっぽどマシではないでしょうか。
だからこそ逢坂議員には、何らかの反応をして欲しいと思います。Twitter 上でというのがベストですが、なにしろ140字の空間ですから、場合によってはご自身のホームページも使ってという形になるでしょう。いずれにしても、なぜ「まだ2日目」という態度でいても良いと思っているのか、説明が求められていくのではないでしょうか。その結果、逆に「それなら今後も民主党に期待しよう」という空気に変わる可能性はあると思います。
失礼な話ですが、個人的にはこの一件、日本初の「Twitter 議員」が、日本初の「Twitter 議員炎上」にどう対応されるのかという目で見ています。またご本人が直接的には関係されていないものの、所属する組織への批判にどう対応するべきかという1つのケースにもなるでしょう。「下野なう」の後にお詫びだけ掲載して口をつぐんでしまった、某新聞社のアカウント(まぁそもそもこのアカウントは時間限定型だったのですが)のようにはならないことを期待しています。
< 追記 >
ご本人から、新しい発言が Twitter に投稿されています(元リンク):
記者クラブの件、マニフェストじゃないにせよ、選挙前に鳩山現総理が発言しているのですから、しっかりと実行すべきです。
僕の見る限りですが、「良いこと言った!」という反応と、「他人事みたいに言うな!」という反応の2つに分かれているようです。全体的には評価する声が大きいようですので、これで当面は収束、ということになるかもしれません。
https://twitter.com/T_akagi
赤木智弘氏がいろいろ言ってますけど、まあその通りだと思いますね。初日で記者クラブ解体なんて非常に困難な話だし、もし可能であるというのなら、具体的にどういう工程でどう問題点を解決していくかということを具体的に提案した方が建設的でしょう。批判だけなら誰でも出来るわけで、単なる批判だけになったら、何の約束もしないし努力もしないで既得権を守るという方が評価されて、約束はしたけどまだ成果は出てないという方がバッシングされるなんていうアベコベなことになって、政治家は余計に既得権を守ることに走りますよ。そんなことになって困るのは国民です。記者クラブ解体を心待ちにしてた人は、「約束したことはさっさとやれ」と尻を叩くことに加えて早期に実現するための道筋を示して、約束がまだ果たせてないことを問題視してるけどそもそも記者クラブ解体自体には賛同出来ないという人は、どういう訳で賛同出来ないのか示した方がためになります。ただ、政治家の緩んだ心を改めさせようとか活を入れたいとか、そういう精神的なことだけを考えてるのなら、批判は当然ですけどね。
投稿情報: トモ | 2009/09/17 20:38
工程なんて簡単です。
記者会見をオープンにするのは簡単なことですよ
神保哲生のブログ
http://www.jimbo.tv/commentary/000583.php
十分準備期間はあったはずです。
また、単にこれが準備の問題ではなかったことも神保氏が明らかにしています。
記者会見クローズと鳩山さんとリバイアサンの関係
http://www.jimbo.tv/commentary/000585.php
神保さん、上杉さん、山口さんらは、準備をする間も与えず批判をしているのではなく、これが意図的な公約違反である可能性があるから批判をしているのですよ。
それでもしばらくは批判を控えて、様子を見るべきだと思われますか?
投稿情報: akira | 2009/09/18 14:20
単に間に合わなかっただけなら、先にそう言って今後のスケジュールを出せば済むこと。
それでも批判する人はいるだろうが、今回ほどの炎上にはならなかったはず。
投稿情報: | 2009/09/18 14:44
見事な責任逃れの発言だと思う
民主党の議員は「すべきだと思う」ばかり言う。人事どころじゃない。
みんな「『誰かが』すべきだと思ってる」奴ばかり。
投稿情報: | 2009/09/18 20:45
記者クラブの件、この記事で初めて知った。
これは見過ごしてはいけない問題。
また、この議員の発言も、やはり他人事すぎる。
さらに僕らも、民主党にやってもらう、のではなく
民主党に、やらせなきゃいけない。
彼等は僕らの従僕なのだから。
投稿情報: Hide | 2009/09/20 02:21