シロクマ日報の方でも言い訳したのですが、おかげさまで本業が忙しく、献本いただいた本の書評を書くのをサボってしまっています。ごめんなさい。いただいた本はちゃんと目を通していますので、これから少しずつでもご紹介していきたいと思います。
ということで、今回はマイコミ新書さんの『iPhoneとツイッターで会社は儲かる』。マイコミ新書さんといえば、Twitter本ブームの端緒となった『ツイッター 140文字が世界を変える』が思い出されますが、本書は同じTwitter本ながら中身は全く異なります。いしたにさん・コグレさんの本が入門書だとすると、本書は実践書といったところ。著者であるEC studio社長の山本敏行さん(@ec_yamamoto)、およびEC studio社内で実際にTwitterをフル活用した結果や感想、そこから得られたアドバイスが語られています。
EC studioのTwitter活用というと、以前このエントリが話題になったことがあるので、ご記憶の方も多いでしょう:
■ Twitterを全社導入して気づいたこと (EC studio 社長ブログ)
EC studioは全社員にiPhoneを支給、Twitterアカウントも全員が開設というなんだかすごく羨ましい会社なのですが、気になるのはその結果。上の記事からさらに発展された内容が、本書で語られています。巻末には「イーシースタジオ社員の全社導入アンケート」と題して、同社社員32名分の感想まで。このアンケート結果を読むだけでもなかなか面白かったですよ。
しかしあえてこの本は「タイトルに偽りあり」と言っておきましょう。iPhoneとTwitterの社内活用術「だけ」だと思って読んでいると、後半面食らいます。具体的には実際に読んでいただきたいと思うのですが、「クラウドが会社を変える!」的なタイトルでも良かったかも(笑)。もちろんタイトルは意図的に付けたものだと思いますが、TwitterやiPhoneはあくまでも表面的なツールであり、その裏側にある新しい思想を理解・実践することが「会社は儲かる」につながるのだというメッセージを感じました。
余談ですが、本書を含めて、Twitter本ブーム第2陣には本当によく捻られた本が多いですね。手にする度に「あー、こういう切り口もあるなぁ」と感じているのですが、どうか僕の翻訳書も忘れないであげてね!
iPhoneとツイッターで会社は儲かる (マイコミ新書) | |
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