久々にネタです。しかしかなり手の込んだネタ。※下ネタ系なのでご注意下さい。
以前トリンプが、自社のECサイトで「おねだり」という機能を導入したというニュースを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。女性が自分で下着を選び、その購入を「おねだり」するメールを彼氏や旦那さんに送信、おねだりされた相手は(様々な理由から)つい購入してしまう……という仕掛けでした。そのあざとさやネーミングについては賛否両論あるようですが、当然ながら非常に効果的だったようです(参考記事「80%近いコンバージョンを達成した、Triumphの恐るべき「おねだり」機能」by Feel Like A Fallinstar)。
で、オランダにはさらにその上を行くサイトがあるとのこと。Lingerie Totaal というランジェリー専門のショップが新たにオープンした"Kliktease"というサイトがそれです。この名前、「クリック」と「ストリップ(striptease)」を組み合わせたもので、 文字通りクリックすると画面上の女性が服を脱いでいくというものなのですが……なぜ下着専門店がこんなサイトをオープンしたのか、その理由は以下のビデオで解説されています:
……なんて恐ろしい。改めて流れをまとめるとこうなります:
- 女性(依頼主)がサイト上から好みのランジェリーを選択、自分に適したサイズも登録する。
- 選んだランジェリーを買わせたい相手(彼氏や旦那さん)のメールアドレスを入力、さらに相手が信頼する人物(友人や会社の同僚など)の名前を入力する。
- 2.で設定した相手にメールが送られる。内容は「ネット上にストリップサイトがあるよー!」的なもの。その際、怪しまれないように、送信者の名前には2.で設定した人物の名前が記される。
- 相手は誘われるままにストリップサイトを閲覧(するはず)。下着まで脱がせようと、最後の1クリックを押した瞬間に……
- 依頼主の顔写真とメッセージが画面上に。「こんなサイトにアクセスするなんて!許して欲しかったらこれから画面に出るランジェリーを購入して……」という内容。
うーん、論理的にかなり問題があるとは思うのですが、アイデアとしてはよく考えられています。いや、積極的に賛成しているわけではないですよ。あくまでもアイデアに関心したということで。
日本でこんなサイトがオープンしたら、それこそ「炎上」してしまいそうですが。しかしソーシャルエンジニアリングというか、相手の弱みをついて何らかの行動をさせようというサイトはこれ以外にもいろいろ考えられるはず。例えば Twitter で大流行しているスパムも、フォローしている相手から「このサイトにアクセスしてみなよ」というメッセージが届くと、つい警戒せずにクリックしてしまう……という意識を利用していますよね。まぁランジェリーを買わせられる程度で済めば良いのですが、それでは済まないケースも出てくるはずということで、ご用心を。
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