若干タイトルで言い切っている感もありますが、興味深いアイデアではないでしょうか。世の中には様々な恐怖症(高所恐怖症とか閉所恐怖症とか)がありますが、その克服にAR(拡張現実)を使うという話です:
■ Unleashing a Swarm of Augmented-Reality Cockroaches to Fight Bug Phobias (Popular Science)
今回の対象になっているのは「ゴキブリ恐怖症」。病気というレベルではなくても、ゴキブリが苦手という人は多いと思いますが……ともあれ、スペインの研究者らが開発したシステムというのが「ARでゴキブリがいるかのような状況を作り出す」というもの。HMDをかけると、現実の光景にヴァーチャルなゴキブリがミックスされて見える、というわけですね。
こちらの記事ではカラー写真も掲載されているのですが、相当ホラーな状況が再現されています:
で、これで少しずつゴキブリの数を増やしていき、徐々に慣れていくことで病気を克服すると。うーん、治療法の効果についてはノーコメントとさせていただきますが、確かに本物のゴキブリを少しずつ増やす……などというのは絶対に不可能なので、AR技術の本領発揮といったところでしょうか。
このアイデアを応用すれば、目の前にガケを表示させて(そしてその深さを徐々にグランドキャニオン並にして)高所恐怖症を克服するとか、徐々に周囲の壁を狭くしていって閉所恐怖症を克服するとか、様々な展開が可能かもしれません。いやでも、僕はこのゴキブリ表示システムを使うのだけは勘弁したいかも……。
ゴキブリ怖すぎます..。逆に好きな人への、緊張の克服とかにも使えるのでしょうか。
投稿情報: 経営コンサルタントT☆K | 2010/05/19 01:06