これはちょっと気になるデータ。comScoreの調査結果によると、ウェブメールを提供するウェブサイトへの訪問者数が減少しているそうです:
■ The Decline of Web-Based E-Mail (New York Times)
The number of visitors to Web-based e-mail sites, like Gmail and Yahoomail, declined 5.9 percent from November 2009 to November 2010,according to comScore, a firm that tracks Internet traffic.
インターネット上のトラフィックを調査しているcomScoreの調べによると、GmailやYahoo! Mailなどのウェブメールサイトへの訪問者数は、2009年11月から2010年11月の1年間で5.9パーセント減少したそうである。
とのこと。実数で言うと、2009年11月のウェブメールへの訪問者数が1億6200万人だったのに対して、2010年11月の同訪問者数は1億5300万人だったとのこと。依然として多くの利用者がいますが、900万人の減少が見られます。
これだけのデータで何かを語るのは野暮というもの、とは思いつつ。やっぱり「原因は何?」という点が気になりますよね。記事ではこの問いに対して、
- モバイル端末でメールを送るようになった(ブラウザではなくアプリからウェブメールにアクセスすることも含めての指摘?)。同期間にモバイル端末上でメールをチェックするという人は40パーセント上昇している。
- Facebookなど、他のコミュニケーションチャネルを利用する若者が増えている(同じく同期間のデータを見ると、若者の間でウェブメールを使わなくなる傾向が出ている)。
という2つの可能性を指摘しています。前者はクリス・アンダーソンが去年火をつけて話題になった「インターネットが死ぬ日」的議論で、後者は「ソーシャルメディア革命!」的な考え方ですね。
いずれにしても、私たちが知るコミュニケーションの姿が変わりつつある証拠、と言えるかもしれません。この傾向が続くのか否か、あるいは他の調査でも同じような傾向が出るのか、注目してみる価値がありそうです。
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