AR(拡張現実)の技術を使って、カメラに映ったものの姿を変える……というのはずいぶん前から使われているテクニックですが(自分の姿がプリキュアになるデジタルサイネージ、とかいろいろありました)、もうひと捻り加えるとこんな楽しい作品になるということで。BMWがニューヨーク六番街に設置した「未来が映る」ショーウィンドウです:
映像をご覧になれば一目瞭然だと思いますが、ショーウィンドウに映る六番街の光景の中に、何やら未来的なクルマが混ざっています。実はこれ、BMWのiシリーズのPR用に設置されたもので、登場するクルマは同社のEVであるi3とi8。写し出されている光景自体はリアルタイムで、現実に横切っているクルマの動きを分析し、それに合うようにクルマの映像を重ね合わせています。ですがたまたま横切った人は、鏡写しになっているはずの街の光景の中に、見たこともないクルマが走っていてビックリしたことでしょう。
この広告には"Window into the Near Future"という名前が付けられているそうで、さながら「そう遠くない未来、街中にはこんなクルマが走っているよ(みんながEVを選ぶようになれば!)」といったところでしょうか。ちなみに同じようなトリックを使った広告として、アムステルダムで行われた「救急隊員が暴行を受けている映像が流れるAR」というものもあったりするのですが、こんな風に別の現実を実感させるというのもARの重要な機能かもしれません。
ということでここから先は宣伝ですが、来月12月5日(水)、パシフィコ横浜で行われる「ビジュアルメディアEXPO2012」にて、「拡張現実感(AR)のビジネス活用――限界と可能性」と題したセミナーを行わせていただきます。時間は13:30~14:20となりますので、ご興味のある方は是非ご来場くださいませ。またビジュアルメディアEXPO自体は12月5日~7日の開催となりますので、こちらも是非どうぞ。
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