コメント・トラックバック機能と並んで、ブログの情報発信力を支えているのがRSS。このRSSがあるおかげで、 ブログはユーザーにいちいちサイトまで来てもらわなくても、更新情報を伝えることができるわけです。しかし残念なことに、RSSの知名度がまだまだ低いことも事実。 「RSS(もしくはXML、ATOM、RDF)マーク」が画面上にあったとしても、 これを見て正しくRSSリーダーに登録してくれる人は少ないでしょう。RSSを通じてブログを購読してもらうためには、 どんな策を取れば良いのでしょうか?
Taking the Easier Route to Generating RSS Subscriber (Lockergnome)
紹介した記事には、RSSの購読者を増やすための2つの提案が掲載されています:
- RSS紹介ページを作る
- RSSフィードをxHTMLで整形する
の2点。僕は特に、(1)のRSS紹介ページは必要不可欠だと思っています。実際にいま僕が携わっているWEBサイト作成でも、 RSS紹介ページを設置しようと考えているのですが、それではどんな内容を盛り込むべきでしょうか?上記の記事中でリンクされている記事( Marketing Optimization 101 for Blogs)には更に、RSS紹介ページで記すべき内容のヒントが掲載されています:
- What RSS is
- How the visitor will benefit from using RSS
- Where they can get a free RSS aggregator (recommend one yourself!)
- How they can install it (provide step-by-step instructions)
- How they can subscribe to your RSS feeds
- Why they should subscribe to your own RSS feeds
の6点。どれも重要なのですが、僕は最近「RSSとは何か?」の部分を省いてしまうべきどうか悩んでいます。
「RSSとは何か?」をユーザーに知らせなくても、RSSをビジネスに活用することは十分可能です。例えばJTBの「お届けくん」は、 専用のソフトをユーザーのPCにインストールさせてしまうことで、RSSを意識させずにRSSを通じた情報提供を可能にしています。 多くのユーザーにとっては、「RSSとは何か?」という技術的な話よりも、「RSSを活用したサービスで、何ができるのか?」 という点の方が重要なのですから、JTBのアプローチは十分に正しいと言えるでしょう。
専用のソフトウェア(RSSリーダー)を容易せずとも、JTBのアプローチを真似ることは可能です。 例えば単純に無料RSSリーダーのインストールを指示して、RSSフィードの登録方法を図解してしまえば、ユーザーが「RSSとは何か?」 を理解していなくてもRSSフィードを購読することができます。ユーザーにとっても、いちいち技術的な話から入られるよりは、 購読方法だけスパッと説明される方が分かりやすいでしょう。
しかし将来の事を考えると、一人でも多くの人が「RSSとは何か」という点について正しく理解していることが重要になります。 一企業のことだけを考えれば、「何かよく分からないけど、インターネットで記事を読んでいる」でも十分かもしれません。 しかし現時点でRSSに興味を持つ人は、テクノロジーに対する拒否反応が少ないタイプでしょうから、 そういった人々にRSS技術について正しく知ってもらえば、その人がRSSの「伝道師」 となって友人や家族に技術を広める働きをしてくれることが期待できます。
僕自身の中でも、まだ結論は出ていません。このブログからリンクを貼るかどうか分かりませんが、近日中に僕の作成した 「RSSとは何か?」ページが日の目を見るはずです。それが少しでもRSSフィード購読者の増加と、 RSSの知名度向上に役立てば良いのですが。
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