検索サービスが日常生活での重要度を増していることについては、疑問の余地はないでしょう。その傾向を裏付けるようなデータが、今日の日経産業新聞に掲載されていました:
ネット1000人調査--宴会の飲食店探し 参考にするのは?(日経産業新聞2005年12月20日第2面)
WEB上では関連記事が見つからなかったので、重要な点だけを抜粋します。
「飲み会や食事会で飲食店を利用する際に参考にする情報」という問い(複数回答可能)に対し、「よく幹事になる人」(455人)の回答は:
- パソコンの飲食店検索サイト ⇒ 68.8%
- 自分自身の利用経験 ⇒ 54.5%
- 家族・友人・知人の利用経験 ⇒ 51.6%
- 無料情報誌・クーポンマガジン ⇒ 47.9%
- パソコンのその他グルメサイト ⇒ 30%超(詳細数値不明)
- グルメ本 ⇒ 22.6%
- 携帯電話の飲食店検索サイト ⇒ 5.3%(ただし20代に限定した場合、13.4%)
とのこと。また利用頻度が高いグルメサイト(複数回答可能)は、ぐるなび(89.0%)、Yahoo!グルメ(38.2%)、ぐるめぴあ(31.8%)など。飲食店検索サイトに望む機能としては、サイトから直接予約する機能や、予約したい日の混雑状況を知る機能など、予約関連のものが多かったとのこと。
やはり「ぐるなび」は強いですね。今日はぐるなびが50歳以上をターゲットとしたシニア層向けグルメサイトを立ち上げるというニュースもありましたし(関連記事:「ぐるなび、シニア層対象のグルメサイトを開設」IT-Plus)、ぐるなびの快進撃は続きそうです。ただアンケートの通りだとすれば(すなわち、ユーザーが機能を望むだけでなく、本当に機能を使いこなすとすれば)、予約機能をテコにしてサイトに集客する、という戦略も可能のようです。
さらに気になるのはモバイル検索です。記事でも指摘されている通り、20代では飲食店探しにモバイル検索を使う傾向が高くなっています。これが「携帯電話」というデバイスに対する慣れの問題なのか、20代の生活スタイルの問題なのか、詳しい分析をしてみると面白そうです。
いずれにせよ、飲食店探しという生活シーンにおいては、検索エンジンの重要性がますます高まっていくでしょう。さらに「家族・友人・知人の利用経験」に頼る傾向も強いとすると、そういった「知人の評判情報」を検索結果に反映できる検索エンジンができれば、検索に対する依存度をさらに高めることができそうです。予約機能・モバイル検索・評判検索といったあたりが、今後の飲食店検索を占うキーワードとなるのでしょうか。
コメント