検索エンジンの技術が向上していく中で、検索サービスが情報を探す手助けをするエージェントとしての役割を演じるようになってきていますが、こんなヘルプ機能が付いたサービスが登場しました:
自治体向け会議録検索サービス 自動的にふりがな表示 -- NTT-ATが機能強化(日経産業新聞2006年1月11日、第6面)
タイトルからお分かりのように、議事録中にある漢字に振り仮名をつけて表示してくれる検索エンジンです。前後の文脈を解釈して、正しい振り仮名を自動的に選択してくれるとのこと。いつものように新聞記事のみなので、このサービス「ディスカスネット」の公式サイトへのリンクを貼っておきます:
ExpressFinder / 会議録 for Web(愛称:Discuss) (NTT-AT)
振り仮名をつけることで外国人や子供でも読みやすくなり、情報公開が進む効果があるとのこと。いわば「情報のバリアフリー」を目指す検索エンジン、と言えるでしょう。コンテンツ作成者側に情報弱者への配慮を求めるだけでは、デジタル・ディバイドの問題を解決するのは不可能ですから、こういったユーザー側でサポートを行うサービスが登場したことを歓迎したいと思います。
例えて言うなら、あらゆる施設にスロープが付くことを待ってはいられないから、車椅子の側に階段昇降機能を付ける、といった発想でしょうか。この発想に立てば、テキスト読み上げ機能、画面拡大機能、テキストの点字化機能など、既存の技術と検索エンジンとの融合が考えられそうです。2006年は障害を持つ人々や、お年寄りや子供たちまでが検索サービスを本格的に利用し始めた年、と言われるようになって欲しいですね。
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