今日2月26日は僕の誕生日だったりします。30を越えてからは歳を数えてはいけないと医者に止められているので、残念ながら正確な年齢は教えられません。とにかく「おめでとう」と言われ、プレゼントをもらい、ケーキを食べるという一通りのイベントをこなしてきました。
というわけで順調に歳をとっているせいか、はたまた娘が生まれたせいか分かりませんが、最近社会問題を気にすることが多くなりました。環境問題や子供を狙った犯罪、高齢化社会などが以前よりも身近な問題として感じられるようになってきた、と言う方が正確でしょうか。配偶者や子供、両親など、「何かあったら心配」だと思う人が増えたことが、自然とそういった問題に目を向けさせるようになっているのかもしれません。
とは言え、社会問題に積極的に関わるのは容易ではありません。具体的な問題が身近に起きない限り、その解決に時間を割くというのはなかなか難しいでしょう。しかし六価クロムやシアンなどを撒き散らす企業が身近でのさばっていた、などと気付いてからでは手遅れです。せめてIT技術を使って、問題のありそうな企業を見つけることぐらいはできないものでしょうか?
そんな発想を具体化したのが、Idealswork (アイデアルズワーク)というWEBサービスです:
このサービスの目的は、「自分が重視している価値を尊重している企業のブランドを見つけること」です。それにより、例えば自分が環境問題を重視しているのであれば、その解決に努力している企業のブランドを見つけ、積極的に購入/利用することで企業を応援する(あるいはその逆と行う)ことが可能になります。
例えば子供用のおもちゃを買うとしましょう。トップページから"Games & Toys"のカテゴリーを選び、さらに"Dolls & stuffed toys"のサブカテゴリーを選ぶと、次のような条件設定画面が表示されます(以下の画像は"Advanced"タブを表示させたところ):
(クリックで拡大)
条件を設定して"Get ratings"ボタンを押すと、以下のような検索結果が表示されます:
(クリックで拡大)
ここではMattelが1位という結果が出ました。この結果を見て「Mattelを買おう」という行動につなげても、「(最下位だった)RUSSは買わないようにしよう」という行動につなげても良いわけです。(ちなみに前者であれば"Shop now"ボタンを、後者であれば"Send them a message"ボタンを押せばいいようになっており、具体的な行動に結びつくようなインターフェース構成になっています。この点も良くできたサイトとして注目されるべきでしょう。)
もちろんこの結果はIdealsworkが独自に調査・入手したデータを基に算出されたもので、バイアスが入っていないとは言い切れません。しかし個々のデータだけ見ているだけでは、なかなか企業の全体像は捉えきれないものです。検索という形でユーザーが求める情報を得られるようにしている点は、評価されて良いのではないでしょうか。個人的に「Idealswork日本版」的なサイトが現れることを期待しています。
というわけで、明日から30+?年目の1年がスタートします。来年の同じ日、「自分はこれだけ社会に貢献した」と胸を張って言えるようになっていると良いのですが。
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