(JR中央線吉祥寺駅・公園口の改札)
僕は家を出てから会社に着くまで、バス→JR→地下鉄と乗り継ぎます。つまり2回の乗換えが必要なのですが、次の駅(またはバス停)に向かう時にいつも思います。「次の便が何時何分か分かれば、焦らずにすむのに!」
駅に行けば大抵の場合、写真のように目立つ時刻表が表示されています。しかし乗り換える前の駅/バス停からは、この表示を見ることは当然できません。時間に余裕がある時や、2~3分間隔で電車/バスが来るような時間帯であれば良いのですが、遅刻している時や終電間際の時は、「タッチの差で乗り遅れるかもしれない!」と走って移動せざるを得なくなります。
多くの場合、駅やバス停に到着したらそれで「終わり」ではありません。そこから本当の目的地に移動する人がほとんどでしょう。それならば、周辺の交通機関の時刻表を表示したり、空いているタクシー停留所を示してあげたりするサービスがあっても良いと思うのですが。JR四ッ谷駅の改札を出てすぐのところに、南北線(地下鉄)四ッ谷駅の時刻表が電光掲示板で表示されていたら、僕の毎朝のストレスは確実に少なくなるはずです(朝早起きすれば?という代替案は無視)。
交通機関にとっては、自分達のサービスを利用し終わった人々のことなどどうでもいいのかもしれません。であれば、駅/バス停の周辺にある施設が代わりにサービスを提供するのはどうでしょうか?僕がJR吉祥寺駅の公園口近くにあるカレー屋の経営者なら、店先にこんな電光掲示板を設置します:
- 次の京王線○○分後/その次は○○分後
- 次の小田急バス×番線○○分後/その次は○○分後
- ただいまのチキンカレー待ち時間○分+平均完食時間○分
特に夜10時過ぎになると、バスを10分以上待つこともザラです。こうして待ち時間を表示してあげれば、暗くて寒いバス停で震えてバスを待つくらいなら、カレーでも食べて行くかという人を呼び込むことができるはずです。
しかし「サービスが利用された後」のことを考えていないのは、何も交通機関に限った話ではないのかも。検索エンジンを使った後。メールを送信し終わった後。del.icio.usもしくははてなでブックマークをし終わった後。その後どんな行動をユーザーが取るのかを考えれば、もっと使いやすいサービスや、新しいサービスが生まれるかもしれません。
コメント