意図的にではなかったのですが、サイボウズ秋元さんに「後で書かせる」メソッドをくらわせてしまいました(秋元さん、命名ありがとうございます)。で、うかうかしてたら今度は自分が「後で書かせる」メソッドのターゲットになることに(Tさん、ご指名ありがとうございます)。秋元さんのように期待に沿うことができるかわかりませんが、ちょっと書いてみることに。
日経コンピュータのサイトにこんな記事がありました:
Web2.0を日経コンピュータは取り上げるべきか?(IT Pro)
表題通り、日経コンピュータがWeb 2.0を記事としてとりあげるべきか、ということを日記風に語った記事。普段見れない記者の方々の苦労が垣間見える、おもしろい記事です。
記事を読み終わって、テーマである「Web2.0を日経コンピュータは取り上げるべきか?」を考えたとき、最初に感じたのは「日経コンピュータの読者層がWeb 2.0記事を望んでいるのか?」という点。これについては、すでに僕と同じ感想を持った方がいらっしゃいました:
Web2.0を取り上げるかどうかで悩む日経コンピュータを読むべき(とりとめもなく日記的雑記)
客観的なデータを知っているわけではないのですが、日経コンピュータの読者層というと、大企業の基幹システムを保守してる「情報システム部」の技術者、あるいは彼らを顧客とするハードウェアベンダー(ウチの親会社のような)というイメージがあります。まさに「Web 2.0の対極に位置する人々」といった感じでしょう。そんな日経コンピュータの読者達が、Web 2.0特集を読みたがるかというと疑問です。いや、興味を持っていたとしても、iNTERNET magazineとかComputerworld辺りでWeb 2.0情報を入手しようとするのではないでしょうか。
ただ、だからと言ってWeb 2.0を取り上げなくても良いかというと、そうではないと思います。巷には山のように「Web 2.0」関連情報が溢れていますが、「単なるバズワードではない、実体としての『Web 2.0』の良い部分をエンタープライズシステムにどう取り入れていくのか」という視点はまだまだ不足しています。そんな記事を書けるのが「日経コンピュータ」ではないでしょうか。
と教科書的(?)な意見を一応書いてみたのですが、数年前の自分が「Web 2.0に乗り遅れるな!」とか言われても、「そんなんでお客に納品できるシステム作れるか!」とか「自分は良くても上司が賛成しねーよ!」って思うような。いっそのこと、「Web 1.0な上司(顧客)の意識を変える10の手段」とか、「コッソリ進めるWeb 2.0導入/バレない7つの方法」みたいな記事を書いてくれても面白いかも。
後は180度視点を変えて、「アンチWeb 2.0/Web 2.0を企業に導入するな!まだまだ時期尚早な100の理由」みたいな記事にしちゃっても良いのでは。それくらいインパクトがある記事を出せば、普段の読者層とは違う人々を惹きつけることができるかもしれません(保証はしませんが)。
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